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Adobe、「Adobe Flash Player 11.7」「Adobe AIR 3.7」を正式公開

サンドボックス機能の改善がメイン。脆弱性の修正は4件

「Adobe Flash Player」v11.7.700.169

 米Adobe Systems Incorporatedは9日(現地時間)、「Adobe Flash Player 11.7」および「Adobe AIR 3.7」の正式版を公開した(コードネーム:Geary)。現在、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。

 「Adobe Flash Player 11.7」の変更点は、すでに搭載されている「Firefox」向けのサンドボックス機能の改善がメイン。また、「Adobe AIR 3.7」ではモバイル開発向けの機能が強化されており、Androidで“Captive Runtime(実行ファイルに「Adobe AIR」ランタイムを同梱)”機能を利用したパッケージのデバッグや、新しいゲーム入力APIがサポートされたほか、iOSでは強制的にCPUモードで描画する機能や実行時に外部SWFファイルを読み込む機能などが追加されている。

 また、本バージョンはセキュリティアップデートでもあるので注意。同社が公開したセキュリティ情報(APSB13-11)によると、今回のアップデートではCVE番号ベースで4件の脆弱性が修正されている。

 これらの脆弱性の深刻度は、同社基準で“Critical”(4段階中最高)と評価されており、更新プログラムの適用優先度は、Windows版の「Adobe Flash Player」でもっとも高い“1”(すでに脆弱性を悪用した攻撃が確認されており迅速なアップデートが必要)、Mac OS X版の「Adobe Flash Player」は“2”、それ以外は緊急性の低い“3”とされている。

 「Adobe Flash Player」のアップデート機能が有効になっていれば、24時間以内に最新版(v11.7.700.169)が自動配布されるため、ユーザーによるアップデート作業は不要。Windows 8の「Internet Explorer 10」向け「Adobe Flash Player」は“Windows Update”経由で更新可能(v11.7.700.169)。また、「Google Chrome」向け「Adobe Flash Player」は「Google Chrome」の最新安定版v26.0.1410.64で提供されている(v11.7.700.179)。

ソフトウェア情報

「Adobe Flash Player」Windows版
【著作権者】
Adobe Systems Incorporated
【対応OS】
Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
11.7.700.169(13/04/09)
「Adobe AIR」Windows版
【著作権者】
Adobe Systems Incorporated
【対応OS】
Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.7.0.1530(13/04/09)
「Google Chrome」Windows向け安定版
【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
26.0.1410.64(13/04/09)

(柳 英俊)