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Microsoft、「Kinect for Windows SDK 1.7」を公開

押す・握るを認識するジェスチャー“Interactions”やリアルタイム3D“Fusion”を追加

「Kinect for Windows SDK」v1.7.0.529

 米Microsoft Corporationは18日(現地時間)、「Kinect for Windows SDK」の最新版「Kinect for Windows SDK 1.7」を無償公開した。現在、同社のWebサイトからダウンロードできる。

 「Kinect for Windows SDK」は、“Kinect for Windows センサー”を利用するためのドライバー、ランタイム、およびライブラリを含んだソフトウェア開発キット(SDK)。ツールやサンプルが含まれた「Kinect for Windows Developer Toolkit」や、音声認識のための言語パック「Kinect for Windows Language Packs」のほか、ランタイムの単体配布も行われている(「Kinect for Windows Runtime」)。

 今回のアップデートの目玉は、“Kinect Interactions”と“Kinect Fusion”が追加されたこと。

 “Kinect Interactions”とは、よりスマートな“インタラクション(機械・人の対話・やりとり)”を実現するためのジェスチャー機能。たとえば、手のひらを前に押し出してボタンを押したり、手のひらを閉じてコンテンツを“掴み”、スクロールやドラッグといった操作を行うといったジェスチャーが用意されている。

 一方“Kinect Fusion”は、センサーで得た情報をもとにリアルタイムで正確な3次元レンダリングを行う機能。たとえば、3次元プリントやバーチャル店舗における服の試着といった用途に応用できるという。

ボタンを押したり、コンテンツを掴んでスクロールできる“Kinect Interactions”
センサーで得た情報をもとにリアルタイムで正確な3次元レンダリングを行う“Kinect Fusion”

 なお、リアルタイムレンダリングを行う関係で、“Kinect Fusion”の利用には若干高めのハードウェアスペックが要求されるので注意。推奨環境は3GHz以上のマルチコアCPUおよび2GB以上のメモリを搭載したグラフィックカードとなっており、“NVIDIA GeForce GTX 680”“AMD Radeon HD 7850”クラスのグラフィックカードでテストされているという。

 そのほかにも、「Open CV」と「MATLAB」を利用して“Kinect”対応アプリケーションを構築するサンプルが追加された。また、サンプルコードのオープンソース化も行われている。オープンソース化されたサンプルコードは“CodePlex”からダウンロード可能。

ソフトウェア情報

「Kinect for Windows SDK」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 7/Embedded Standard 7/8/Embedded Standard 8
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.7.0.529(13/03/12)

(柳 英俊)