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Android端末で「Impress」のスライドを操作可能になった「LibreOffice」v4.0.1

Androidアプリ「LibreOffice Impressリモート」からBluetooth経由でスライド操作

「LibreOffice」v4.0.1

 The Document Foundationは6日、「OpenOffice.org」から派生したオープンソースのオフィス統合環境「LibreOffice」の最新版v4.0.1を公開した。最新版の主な変更点は、Windows版でもAndroid端末からBluetooth経由でプレゼンテーションソフト「Impress」のスライドを操作できる機能が追加されたこと。

 Androidからスライドを操作するには、まずAndroid端末に操作用のアプリ「LibreOffice Impressリモート(以下、Impressリモート)」をインストールするとともに、「Impress」の設定画面の“全般”ツリーを開き、“リモートからの操作を許可する”チェックボックスをONにし、「LibreOffice」を再起動する。

 次に、Android端末とPCをBluetoothでペアリングしてAndroid端末上の「Impressリモート」を起動する。「Impressリモート」には接続できるデバイスの一覧が表示されるので、ペアリングしたPCを選択すればスライドを操作できるようになる。

「Impress」の設定画面の“全般”ツリー
「LibreOffice Impressリモート」で接続できるデバイスの一覧を表示

 「Impressリモート」の接続直後の画面にある[プレゼンテーションを開始]ボタンを押すと、PC上の「Impress」がスライドショーモードに切り替わるとともに、「Impressリモート」にスライドのサムネイルが表示される。スライドを左右にスワイプすることで、PC上のスライドを切り替えることが可能。

[プレゼンテーションを開始]ボタン
スライドのサムネイル

 また、「Impressリモート」右上のボタンを押すと全スライドのサムネイルを並べて表示し、タップで切り替えられるようになるほか、Android端末のボリュームキーでスライドを切り替えることも可能。さらに、右上のボタンから表示されるメニューから真っ黒な“ブランクスクリーン”を表示できる。

全スライドのサムネイルを並べて表示
右上のボタンから“ブランクスクリーン”を表示できる

 なお、編集部で試用したところ、サムネイルとともにスライドの“ノート”を表示できるが、日本語は文字化けしてしまった。また、無線LAN経由でスライドを操作する機能も搭載されているようだが、編集部では動作を確認できなかった。

 そのほか、「LibreOffice」全体で数多くの不具合修正が施されている。

 本ソフトは、Windows XP/Vista/7/8などに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在The Document FoundationのWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。なおv4.0.1は、企業ユーザーでいち早く新機能を試したいユーザーや個人ユーザー向けのリリースと位置付けられている。

ソフトウェア情報

「LibreOffice」
【著作権者】
LibreOffice contributors and/or their affiliates
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8など
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
4.0.1(13/03/06)

(長谷川 正太郎)