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ゼロから再設計された「MarkdownPad 2」が公開、タブ・構文強調などの新機能を搭載

有償ライセンス「Markdown Pro」では“Markdown Extra”“GFM”のサポートも

「Markdown Pro」v2.1.2.38489

 “Markdown”記法のテキスト編集に特化したエディター「MarkdownPad」の最新版「MarkdownPad 2」が、6日に公開された。Windows XP/ Vista/7/8に対応するフリーソフトで、動作には.NET Framework 4 Client Profileが必要。現在、本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。

 「MarkdownPad」は、リアルタイムプレビュー機能を備えた“Markdown”エディター。電子メールなどでよく使われるヘッダー・箇条書き・引用の記法をベースとした“Markdown”記法は習得が比較的容易で、“GitHub”“はてなブログ”をはじめとするさまざまなWebサービスで採用が進んでいる。

 メジャーバージョンアップとなる「MarkdownPad 2」は、ゼロから再設計のうえ1年以上をかけて開発されており、将来バージョンでの機能追加に耐えうる拡張性を実現したほか、パフォーマンスや安定性の向上が図られている。また、タブによって複数ドキュメントを切り替える、テキスト編集画面で“Markdown”構文を強調表示する、プレビュー用のカスタムCSSを複数切り替えるといった、新しい機能が数多く追加された。

テキスト編集画面における“Markdown”構文の強調表示
タブによる複数ドキュメントの切り替え
“Markdown Extra”や“GitHub Flavored Markdown(GFM)”といった派生記法をサポート

 さらに、有償ライセンス「MarkdownPad Pro」(14.95米ドル)を購入すれば、“Markdown Extra”や“GitHub Flavored Markdown(GFM)”といった“Markdown”を拡張した派生記法のサポートを追加可能。また、PDF形式でのエクスポート、編集中のファイルの自動保存、セッション管理、画像共有サービス“imgur”を利用した内蔵の画像アップローダーなどといった機能も追加で利用できるようになるほか、同時に開けるタブの数など、無償版で設けられている機能制限がすべて解除される。

 なお、「MarkdownPad 2」ではIMEが既定で無効化されているので注意。IMEを有効化するオプションは実験的機能として提供されており、設定画面でONにすることができる。また、プレビュー画面で日本語のテキストが中国語フォントで表示される場合があるが、プレビュー用のCSSを編集し、フォントの指定に“メイリオ”などの日本語フォントを加えれば改善される。

ソフトウェア情報

「MarkdownPad」
【著作権者】
Evan Wondrasek 氏、Apricity Software LLC
【対応OS】
Windows XP/ Vista/7/8
【ソフト種別】
フリーソフト(一部機能は有償)
【バージョン】
2.1.2.38489(13/03/05)

(柳 英俊)