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アクエスト、和音に対応した音声合成VSTインストゥルメント「AquesTone2」を公開

音声合成エンジンも音声合成ソフト「AquesTalk」ベースから独自のものへ刷新

「AquesTone2」v2.0.1.2

 (株)アクエストは6日、あらかじめ用意した歌詞を合成音声で歌わせることができるVSTインストゥルメント「AquesTone2」v2.0.1.1を公開した。Windows XP上のVSTホストアプリケーションに対応しており、編集部にて64bit版Windows 7上の「VSTHost」v1.53で動作確認した。なお、8日には不具合を修正したv2.0.1.2が公開されており、現バージョンは5月末まで無償で利用可能。現在、(株)アクエストのWebサイトからダウンロードできる。

 「AquesTone2」は、合成音声VSTインストゥルメント「AquesTone」の後継ソフト。「AquesTone」からの大きな変更点は、複数音の同時発音に対応し、コーラスのような和音を再現できるようになったこと。また、音声合成エンジンも音声合成ソフト「AquesTalk」ベースから独自のものへ刷新されたほか、歌詞ファイルがかなで記述する仕様からアルファベットによるローマ字で記述する仕様に変更されている。

 さらに、カスタマイズできるパラメーターも大幅に追加された。たとえば、発話の速度を調節できる“Speed”や、声の男らしさ・女らしさを調節する“Gender”、声の深みを増すために混ぜるわずかにピッチのずれた音の量を調節する“Detune”などが追加された。また、声の“固さ”に関するパラメーター“Hard-Velocity”“Hard-Sustain”“Hard-Master”のほか、子音の音量を調節する“Volume-Consonant”とサステインの音量を調節する“Volume-Sustain”も追加されている。

 そのほか、「AquesTone2」からMac版も用意された。なお、本ソフトを使って制作されたコンテンツを公開・配布する際は、本ソフトを利用したことを明記する必要がある。

ソフトウェア情報

「AquesTone2」Windows版
【著作権者】
(株)アクエスト
【対応OS】
Windows XP(編集部にてWindows 7 x64で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(5月末まで)
【バージョン】
2.0.1.2(13/01/08)

(長谷川 正太郎)