NEWS(12/07/20 14:50)

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「Firefox 15」のベータ版が公開、アドオンが原因で発生するメモリリークを解決

HTML5/JavaScriptで実装したPDFビューワーを試験的に内蔵。開発者ツールも充実

「Firefox」v15.0b1 「Firefox」v15.0b1

 Mozillaは20日(日本時間)、「Firefox」の次期バージョン「Firefox 15」のベータ版を公開した。Windows XP/Server 2003/Vista/7および64bit版のVista/7に対応するフリーソフトで、Mac OS X/Linux/Android版も用意されている。現在、Mozillaのプレビュー版公開ページからダウンロード可能。

 デスクトップ向け「Firefox 15」ではメモリ管理が改善され、動作速度と安定性が向上した。とくにアドオンが原因で発生するメモリリークが解決され、多くのアドオンを利用していたり、長時間起動し続けた場合のメモリ使用量が大幅に削減されている。

 さらに、JavaScriptエンジンに新しいガベージコレクション(不要になったメモリを開放する仕組み、GC)方式“Incremental GC”が実装された。“Incremental GC”は、単純なGCに比べて、メモリの開放に伴うプログラムの停止時間を抑えることができるため、ゲームにおけるアニメーションが滑らかになるなどの効果が期待できる。

アドオンが原因で発生するメモリリークが解消され、メモリ使用量が大幅に削減(Mozilla Developer Streetより引用) アドオンが原因で発生するメモリリークが解消され、メモリ使用量が大幅に削減(Mozilla Developer Streetより引用)

HTML5/JavaScriptで実装したPDFビューワーが内蔵 HTML5/JavaScriptで実装したPDFビューワーが内蔵

 そのほか、HTML5/JavaScriptで実装したPDFビューワーが内蔵され、プラグインなしで直接PDFを閲覧できるようになった。ただし、このビューワーは、現在のところAuroraおよびBateチャンネルに限定された試験実装とされており、正式版に搭載されるかどうかは不明。

 さらに、Web開発者向けとしてJavaScriptデバッガ、レスポンシブデザインビュー、レイアウトビューといった新しいツールが追加された。また、高精度タイマーや“Opus”音声コーデックなどがサポートされたほか、次世代JavaScriptで標準化予定の各種機能へいち早く対応している。

JavaScriptデバッガ JavaScriptデバッガ

要素のサイズ・マージン・パディングを可視化するレイアウトビュー 要素のサイズ・マージン・パディングを可視化するレイアウトビュー

“Media Query”を利用して画面サイズに応じてデザインが変わるWebサイトのテストに便利なレスポンシブデザインビュー “Media Query”を利用して画面サイズに応じてデザインが変わるWebサイトのテストに便利なレスポンシブデザインビュー “Media Query”を利用して画面サイズに応じてデザインが変わるWebサイトのテストに便利なレスポンシブデザインビュー

 一方、Android向け「Firefox」ではタブレット端末への対応が再度施された。前回のバージョンアップでOSネイティブのユーザーインターフェイスが採用され、パフォーマンスが大幅に向上しているが、その改善がスマートフォンだけでなくタブレットへも適用される。

 タブレット対応の「Firefox」では、モバイルサイトとデスクトップ向けサイトの表示切り替えがサポートされるほか、標準ブラウザーからのブックマークのインポートやページ内検索にも対応する。また、近接センサーや光センサーのイベントにも対応しており、Web開発者はそれを活用した新しいWebアプリケーションを開発できる。

 なお、「Firefox 15」正式版のリリースは8月28日が予定されている。

「Firefox」Windows版

【著作権者】
contributors to the Mozilla Project
【対応OS】
Windows XP/Server 2003/Vista/7/Vista x64/7 x64
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
15.0b1(12/07/19)

(柳 英俊)