NEWS(12/06/12 13:07)

Apple、2件の脆弱性を修正した「iTunes」v10.6.3を公開

“iPad”をはじめとする各デバイスとの同期に関する不具合を修正

 米Apple Inc.は11日(現地時間)、メディアプレイヤー「iTunes」の最新版v10.6.3を公開した。本バージョンでの変更点は不具合の修正がメインとなっているほか、2件の脆弱性が修正されている。

 脆弱性の内容は、「iTunes」自体に関するものと、レンダリングエンジン“WebKit”に起因するものがそれぞれ1件。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)が運営する脆弱性対策情報ポータルサイト“JVN”では、この脆弱性を悪用された場合、任意のコードが実行されたり、サービス運用妨害(DoS)攻撃を受ける恐れがあるとしている。ユーザーは、すみやかに更新しておこう。

 脆弱性以外の修正内容としては、“iBooksテキストブック”を含む第1世代の“iPad”を同期する際に、「iTunes」が応答しなくなる問題が修正された。また、デバイス上で作成したプレイリストや、デバイス上のアプリが「iTunes」によって削除されてしまうことがある問題が修正されている。そのほか、全体的なパフォーマンスも向上しているとのこと。

 本ソフトは、Windows XP/Vista/7/Vista x64/7 x64などに対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。

【著作権者】
Apple Inc.
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/Vista x64/7 x64など
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
10.6.3(12/06/11)

(加藤 達也)