NEWS(12/01/26 17:08)

“ウイルスバスター”が.NET Framework 4関連ファイルを誤検知する問題が発生

“スマートスキャン”による誤検知は26日15時10分に修正済み

「ウイルスバスター2012 クラウド」のメイン画面「ウイルスバスター2012 クラウド」のメイン画面

“セキュリティレポート”ダイアログ“セキュリティレポート”ダイアログ

 トレンドマイクロ(株)は26日、同社の統合セキュリティソフト“ウイルスバスター”シリーズで利用されるウイルスパターンファイル8.733.00および8.733.50や「ウイルスバスター」2011/2012のウイルス検索機能“スマートスキャン”に、ウイルスに感染していないファイルを感染していると警告してしまう問題があることを発表した。

 同社によると、“スマートスキャン”で引き起こされる誤検知は26日15時10分以降は問題が発生しないよう対策を施したが、ウイルスパターンファイル8.733.00および8.733.50によって起こる誤検知は、15時30分の時点で対策を準備中だという。なお、“スマートスキャン”を利用している場合で、パターンファイルのバージョン番号末尾が“.80”になっているソフトは本問題の影響を受けないとのこと。

 問題の詳細は、.NET Framework 4の関連ファイル“System.ServiceProcess.ni.dll”“System.ServiceProcess.dll”を“TSPY_ZBOT.NT”として検出してしまうというもの。誤検知により、当該ファイルが隔離・削除されてしまった場合はバックアップからファイルを復元することで元の状態に戻すことが可能。

 「ウイルスバスター2012 クラウド」でファイルを復元するには、まずメイン画面下部にある[セキュリティレポート]ボタンなどから“セキュリティレポート”ダイアログを開き、右下の“詳細の表示”リンクをクリックする。すると“ログ (詳細)”ダイアログが開くのでダイアログ上のリストから当該ファイルをクリックし、表示された画面にある[復元]ボタンを押せばよい。

 その他のソフトで復元する際の手順は、下記リンクにあるサポート情報ページからリンクされた解説を参考にしてほしい。

【18:43追記】
 18時22分に更新されたサポート情報ページによると、パターンファイル8.735.00または8.735.50以降は、本問題が発生しないように対策されているとのこと。

(長谷川 正太郎)