NEWS(11/05/13 15:47)

「Adobe Flash Player 11」の開発プレビュー版“Incubator”がアップデート

H.264/AVC形式へのリアルタイムエンコード機能などが追加

「Adobe AIR and Adobe Flash Player Incubator」v11.0.1.3「Adobe AIR and Adobe Flash Player Incubator」v11.0.1.3

 米Adobe Systems Incorporatedは12日(現地時間)、「Adobe AIR and Adobe Flash Player Incubator」(以下、「Incubator」)の最新版v11.0.1.3を公開した。

 「Incubator」は、「Adobe Flash Player」の次期バージョン「Adobe Flash Player 11」の開発プレビュー版。新しい3DグラフィックスAPI“Molehill”を搭載し、GPUアクセラレーションを利用した本格的な3D表現が可能になる。なお、「Incubator」はあくまでも開発版であるため、一般ユーザーによる日常的な利用は推奨されていないので注意。

 今回のアップデートでは、Webカメラの動画をリアルタイムでH.264/AVC形式へエンコードできる機能が追加された。これまでよりも高品質・低負荷な動画配信やコミュニケーションへの応用が期待される。また、電話音声に利用されているG.711形式の音声圧縮へも対応している。

 そのほか、開発者向けとしてJSON形式データへのネイティブ対応や、ガベージコレクションやソケット関連のイベント機能の強化が施された。また、暗号化に利用するための安全な乱数を生成する機能も追加。OSに依存しないので、デスクトップ・モバイルを問わず利用可能だ。

 本ソフトはWindows XP/Vista/7などに対応するフリーソフトで、動作にはDirectX 9対応のビデオカードが必要。現在、同社のラボサイト“Adobe Labs”からダウンロードできる。

【著作権者】
Adobe Systems Incorporated
【対応OS】
Windows XP/Vista/7など
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
11.0.1.3(11/05/12)

(柳 英俊)