NEWS(10/10/28 16:54)

無償ウイルス対策ソフト「Panda Cloud Antivirus」v1.3、Webフィルタリングに対応

無償版でも自動更新が可能になったほかPro版への更新を促す広告が削除された

「Panda Cloud Antivirus」v1.3「Panda Cloud Antivirus」v1.3

 スペインのPanda Security, S.L.は27日(現地時間)、Web上に集積されたマルウェア情報をもとに、ウイルスの検査・駆除を行う“クラウド型”のウイルス対策ソフト「Panda Cloud Antivirus」の最新版v1.3.0を公開した。Windows XP/Vista/7およびVista/7の64bit版に対応するフリーソフトで、個人および非営利団体に限り無償で利用可能。現在、同社のWebサイトからダウンロードできる。

 最新版の主な変更点は、Webフィルタリング機能を搭載したこと。本機能は、本ソフトのインストール時に導入可能なIE/Firefox用のツールバー「Panda Security Toolber」をインストールすることにより利用可能になる。ただし、フィルタリング自体はシステムレベルで行っているため、「Google Chrome」や「Safari」といったWebブラウザーでも利用可能だ。

 さらに、振る舞い検知機能などを追加した有償の上位版“Pro”へのアップグレードを促す広告が削除されたほか、以前は“Pro”でしか利用できなかった自動アップデートが利用可能になった。

 そのほか、細かい不具合の修正や機能の改善も多数施されている。たとえば、これまで本ソフトはウイルスを検知してもすぐには通知を行わず、なるべく複数の検知をまとめて通知する仕組みになっていたが、これを改めて即座に通知を行うように動作が変更された。また、感染が疑わしいファイルを保存する“ごみ箱”と感染したファイルを扱う“検疫”の両機能が、“ごみ箱”へと統合されている。

 なお、編集部にてIE8で「Panda Security Toolber」を試用したところ、ツールバー上にボタン類が表示されない不具合を確認した。「Firefox」v3.6.12では正常にボタンや検索ボックスが表示される。

【著作権者】
Panda Security, S.L.
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/Vista x64/7 x64
【ソフト種別】
フリーソフト(個人および非営利団体での利用のみ)
【バージョン】
1.3.0(10/10/27)

(柳 英俊)