NEWS(10/03/25 16:10)

AVG、CD/USBメモリから起動できるウイルス対策ソフト「AVG Rescue CD」を無償公開

ウイルスに感染して起動不能になったPCの復旧にも利用できる

「AVG Rescue CD」「AVG Rescue CD」

 オランダのAVG Technologies, N.V.は23日(現地時間)、CD-RやUSBメモリへ書き込んで利用できるLinuxベースのウイルス対策ソフト「AVG Rescue CD」の英語版を無償で公開した。Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7およびXP以降の64bit版に対応しており、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。

 「AVG Rescue CD」は、CD-Rへ書き込んで利用するタイプのウイルス対策ソフトで、もともと法人向けの製品の機能の一部として提供されていたもの。書き込んだメディアから起動できるので、ウイルスに感染したPCを復旧するといった用途にも利用できる。また、CD-R版のほかにUSBメモリ版も用意されており、ネットブックなどCDドライブを搭載していないPCでも利用できる。

 本ソフトを利用するには、まずブータブルメディアを作成する必要がある。CD-R版はISO形式のイメージファイルとして提供されており、空のCD-Rメディアへ書き込むだけでよい。Windows 7ならばOS標準の書き込みツールを利用すればよいだろう。

 USBメモリ版はRAR形式の書庫ファイルとして配布されている。インストール方法は、解凍したファイルをUSBメモリのドライブ直下にコピーしたあと、“makeboot.bat”をUSBメモリ上で実行すればよい。なお、USBメモリ版の解凍後のファイルサイズは約70MBとなっている。

CD-R版は配布されているISO形式のイメージファイルを空のCD-Rメディアへ書き込んで利用するCD-R版は配布されているISO形式のイメージファイルを空のCD-Rメディアへ書き込んで利用する

USBメモリ版は書庫ファイルを解凍してUSBメモリにコピーしたあと、USBメモリ上で“makeboot.bat”を実行するUSBメモリ版は書庫ファイルを解凍してUSBメモリにコピーしたあと、USBメモリ上で“makeboot.bat”を実行する

 本ソフトは、定義ファイルによるウイルスチェック機能のほか、Windowsのレジストリを編集できるソフトやディスク復旧ツール、2ペイン型のファイラーなどが付属している。さらに、本ソフトはLinuxベースなので“vi”や“OpenSSH”、“ntfsprogs”といったLinuxが備える一部機能を利用することも可能だ。

【著作権者】
AVG Technologies, N.V.
【対応OS】
Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/XP x64/Server 2003 x64/Vista x64/Server 2008 x64/7 x64
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
-(10/03/23)

(柳 英俊)