NEWS(09/11/19 13:52)

MS、「Microsoft Office 2010」のベータ版を一般公開

“Office Web Apps”との連携機能を搭載、“SkyDrive”にファイルを保存可能

「Microsoft Office 2010」ベータ版「Microsoft Office 2010」ベータ版

ファイルを“SkyDrive”にアップロード可能ファイルを“SkyDrive”にアップロード可能

“Office Web Apps”と連携してローカルでファイルを編集可能。編集中はオンライン上のファイルはロックされる“Office Web Apps”と連携してローカルでファイルを編集可能。編集中はオンライン上のファイルはロックされる

 米Microsoft Corporationは18日(現地時間)、同社製オフィス統合環境“Microsoft Office”シリーズの次期バージョンとなる「Microsoft Office 2010」のベータ版を一般公開した。本ソフトは今年7月に、テクニカルプレビュー版が招待制で一部のユーザーに公開されていたが、本ベータ版はLive IDを登録すれば誰でもダウンロード可能。

 ダウンロードできるエディションは「Microsoft Office Professional Plus 2010」で、「Word」「Excel」「PowerPoint」「Outlook」「Access」「OneNote」「Publisher」「InfoPath」「SharePoint Workspace」が含まれる。対応OSは、Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7およびServer 2003/Vista/Server 2008/7の64bit版。そのほか、「Microsoft Visio 2010」などの“Microsoft Office”関連製品のベータ版も公開されている。

 本ベータ版で追加された機能は、現在テクニカルプレビュー版が公開されている“Microsoft Office”のWebアプリケーション版“Office Web Apps”との連携機能など。“Office Web Apps”との連携機能では、リボンの“ファイル”タブから[共有]-[SykDriveに保存]を選択することで、同社のファイル共有サービス“SkyDrive”にファイルをアップロードすることが可能。SkyDriveにアップロードしたファイルは、SkyDrive上で“Office Web Apps”を利用して編集することができる。

 また、“Office Web Apps”で閲覧・編集している文書を本ソフトで開くことも可能。SkyDrive上で[Wordで開く]などのボタンを押すと、自動でファイルがローカルにダウンロードされ、対応するアプリケーションが起動して編集できる。

 ローカル上での保存は即座にオンラインに反映されるほか、ローカルで編集中はオンライン上のファイルに編集ロックがかかるため、同じファイルをローカルとオンラインで同時に編集して内容が競合するといった心配はない。ただし編集部にて試用したところ、ローカルでファイルを閉じても、オンライン上ではしばらくの間ロック中のままになり、編集ができないことがあった。

 なお、「Microsoft Office 2010」のそのほかの新機能については、下記リンクにあるテクニカルプレビュー版の紹介記事を参照してほしい。

 また同社によると、“Microsoft Office”のWindows Mobile版「Microsoft Office Mobile 2010」のベータ版も“Windows Marketplace”で公開したとのこと。ただし、対応OSは現在のところ日本では搭載端末が発売されていないWindows Mobile 6.5となっている。編集部にてWindows Mobile 6.1を搭載したNTTドコモのHT-02Aで“Windows Marketplace”にアクセスしたところ、本ソフトは登録されていなかった。

【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/Server 2003 x64/Vista x64/Server 2008 x64/7 x64
【ソフト種別】
フリーソフト(ベータ版につき)
【バージョン】
Beta(09/11/18)

(中村 友次郎)