NEWS(09/10/13 15:40)

「EmEditor」v9正式版が公開、スニペットの強化に加えCSVモードや部分編集を搭載

登録ユーザーのアップグレードは無償、来週末には第2回ユーザー説明会も予定

「EmEditor Professional」v9.00「EmEditor Professional」v9.00

 (株)エムソフトは13日、テキストエディター「EmEditor Professional」v9正式版のダウンロード販売を開始した。Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7およびXP以降は64ビット版にも対応しており、現在同社のWebサイトから4,200円(税込み)で購入できる。

 また同時に30日間試用できる体験版も公開されているが、こちらは32ビット版のみの提供となっている。なお、既存の登録ユーザーがアップグレードする場合は、同サイトの専用ページからv8以前のライセンスキーや購入時のメールアドレスを登録することで、v9のアーカイブとライセンスキーを入手できる。

 v9の大きな変更点は、“スニペット”プラグインの強化によりテキスト入力の手間が大幅に軽減されたこと。また、カンマ区切りやタブ区切りのファイルを表計算ソフト風に編集できるCSV/TSVモードのほか、テキスト内の指定範囲以外を編集禁止にする部分編集機能、括弧の自動補完といった新機能が搭載されている。これらの新機能については、下記リンクにあるv9ベータ版の記事を参照してほしい。

表計算ソフト風に編集できるCSV/TSVモード表計算ソフト風に編集できるCSV/TSVモード

選択範囲外を編集禁止にできる部分編集機能選択範囲外を編集禁止にできる部分編集機能

 v9ベータ版から正式版までの変更内容は、主にツールバー周りが強化されたこと。まず[ファイルを開く]ボタンの右側にプルダウンメニューが新設され、最近開いたファイルやフォルダの履歴をプルダウンメニューで表示できるようになった。また、[貼り付け]ボタンの右側にもプルダウンメニューが新設され、ここではクリップボード履歴をメニューとして表示し、選択したテキストを貼り付けることが可能になっている。

 さらに、全画面表示やCSV/TSVモード、部分編集の設定・解除など16個のツールボタンが新たに追加された。新しいツールボタンを利用するには、ツールバーのカスタマイズで任意のボタンを追加する必要がある。

 そのほかの変更は不具合修正となっており、v9ベータ版で括弧の自動補完機能において全角の括弧が補完されなかった問題や、箱形選択関連の問題、スニペットプラグインの表示位置が変更できない問題などが修正された。

 なお同社はv9ベータ版の公開当初、正式版が有償アップグレードになる可能性を示唆していたが、ユーザーの意見などを考慮した結果、従来通り無償でのアップグレードという形で落ち着いた。

 また、先月開催されたユーザー説明会に続いて、2回目となるユーザー説明会が10月24日(東京)、25日(大阪)に予定されている。同社によると今回はv9の新機能や「EmEditor」の便利な使い方を中心に紹介していくとのこと。参加費は無料で、同社のWebサイトに設置されたフォームから応募できる。両会場ともに定員となり次第締め切る予定とのことなので、興味のあるユーザーは早めに応募しておくとよいだろう。

【著作権者】
Emurasoft, Inc.
【対応OS】
Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/XP x64/Server 2003 x64/Vista x64/Server 2008 x64/7 x64
【ソフト種別】
ダウンロード販売 4,200円(税込み)
【バージョン】
9.00(09/10/13)

(久保 望)