NEWS(09/09/02 18:14)

トレンドマイクロ、Mac版も利用できる「ウイルスバスター2010」正式版を公開

起動速度が従来に比べ約3割、“クイック検索”時の検索時間も約2割高速化

「ウイルスバスター2010」「ウイルスバスター2010」

 トレンドマイクロ(株)は2日、同社製の統合セキュリティソフト“ウイルスバスター”シリーズの最新版「ウイルスバスター2010」の正式版を公開した。最新版での主な変更点は、同ソフトのMac版「ウイルスバスター for Mac」をWindows版と同一のライセンスで利用できるようになり、1ライセンスでWindowsおよびMacを含む3台のパソコンへインストールできるようになったこと。たとえば、2台のWindowsマシンと1台のMacマシンへインストールするといった使い方が可能になった。

 また、本ソフトをインストールしたパソコンの起動速度が従来に比べ約3割、“クイック検索”時の検索時間も約2割高速化されたほか、ウイルススキャンの予定実行をパソコンのアイドル時に行う仕様に変更され、パソコンの操作を邪魔しないようになっている。

 さらに、2.5秒に1つの不正プログラムが発生している現状に対応するため、“SMART PROTECTION NETWORK”技術と“スマートフィードバック”機能が搭載された。

 “SMART PROTECTION NETWORK”は、Webサイト・メールの送信元サーバー・ファイルの安全性に関する評価のデータを連携させてウイルスや悪意あるWebサイトなどからパソコンを守る技術。たとえば、スパムメールの送信元の情報とそのメールに記載されているURL、そのURLからダウンロードできるファイルといった情報を総合的に判断し、危険性を評価できる。

 “スマートフィードバック”は、本ソフトをインストールしたパソコンで不正プログラムなどの脅威が発生した際に、その情報をトレンドマイクロへ送信できる機能。これにより、1台のパソコンで発生した脅威への対応を、迅速に世界中のパソコンへ適用できるようになるという。

 そのほか、IEや「Firefox」上でパスワードや個人情報を入力する際に、キーボードからの入力を暗号化した上で、ドライバーやアプリケーションを経由せずにHTTPSサーバーへ送信できる追加ツール「GuardedID Standard」が、9月中に本ソフトのユーザーへ無償提供されるとのこと。

 本ソフトは、Windows XP/Vista/7/Vista x64/7 x64に対応する4,980円(税込み)などのシェアウェアで、“ウイルスバスター”シリーズのユーザーは無償でバージョンアップ可能。現在、同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。なお、パッケージ版は5,980円(税込み)で、4日から販売が開始される。

【著作権者】
トレンドマイクロ(株)
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/Vista x64/7 x64
【ソフト種別】
シェアウェア 4,980円(税込み)
【バージョン】
17.50.1366.0000(09/09/02)

(長谷川 正太郎)