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「Microsoft Edge」に致命的なゼロデイ脆弱性 ~Pwn2Ownで発見された欠陥とともに修正

v123.0.2420.65/v122.0.2365.113への更新を

「Microsoft Edge」v123.0.2420.65が公開

 米Microsoftは3月27日(現地時間)、デスクトップ版「Microsoft Edge」v123.0.2420.65を安定(Stable)チャネルでリリースした。本リリースは、脆弱性を修正したセキュリティアップデート。拡張安定(Extended Stable)チャネルもv122.0.2365.113へと更新されている。

 本バージョンでは、以下の「Chromium」由来の脆弱性が4件修正された。

  • CVE-2024-2883:グラフィックレイヤーエンジン「ANGLE」における解放後メモリ利用(Critical)
  • CVE-2024-2885:WebGPU実装「Dawn」における解放後メモリ利用(High)
  • CVE-2024-2886:「WebCodecs」における解放後メモリ利用(High)
  • CVE-2024-2887:「WebAssembly」における型混乱(High)

 このうち、「CVE-2024-2883」はすでに悪用が確認されているゼロデイ脆弱性であるとのこと。

 また、「CVE-2024-2886」と「CVE-2024-2887」は先日開催されたハッキングコンテスト「Pwn2Own Vancouver 2024」で「Edge」と「Chrome」を攻略するため実際に用いられたものだ。任意コードの実行に悪用できることが実証されており、警戒を要する。

 デスクトップ版「Microsoft Edge」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在公式サイトから無償でダウンロード可能。すでに「Microsoft Edge」を利用中の場合は、自動で更新されるため何もする必要はない。手動で更新したい場合は、画面左上のメニュー([…]アイコン)から[ヘルプとフィードバック]-[Microsoft Edge について]画面(edge://settings/help)へアクセスするとよい。