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無料の本格DAWの最新版「Studio One 6 Prime」が登場 ~2年ぶりのメジャーバージョンアップ

[バランス]、[バイノーラル]、[デュアル]からパンニングモードを切り替え可能

「Studio One 6 Prime」v6.0.1 build 90430

 (株)エムアイセブンジャパンは11月14日、統合型音楽制作ソフト(DAW)「Studio One」シリーズの最新フリー版となる「Studio One 6 Prime」を公開した。2年ぶりのメジャーバージョンアップとなる本バージョンでは、利用期限のないフリー版として試用するほか、30日間の試用期間がある「Studio One 6 Professional」の体験版としても利用できるようになっている。

 「Studio One 6 Prime」は、無料ながらトラック数無制限で、エフェクトやバーチャル音源を備えるなど、音楽制作に必要な基本的な機能を搭載するDAW。32Bit浮動小数点演算のオーディオ・エンジンを搭載するほか、無償・有償のアドオンで機能を拡張することも可能。ただし、VSTなどのプラグインには非対応となっている。タイムストレッチ機能も搭載されており、ループを配置してトラックを作成することもできる。

 本バージョンでは、ステレオチャンネルのパンニングを3つのモードから切り替えられるようになった。通常の[バランス]に加え、立体音響的なパンを行う[バイノーラル]、左右のチャンネルの音量を個別に設定できる[デュアル]に切り替えることが可能。

パンニングモード

 さらに、ユーザーインターフェイス(UI)の表示・非表示を細かく指定できるようになった。[基本][ミニマル][オーディオ編集]のプリセットが用意されているほか、カスタマイズしたUIを保存して呼び出すことも可能。機能豊富なツールだけに、用途に応じたUIをすぐに呼び出せるのは作業に集中しやすいだろう。

UIの表示・非表示を細かく指定できるように
表示するUIを最小限にした「Studio One 6 Prime」

 そのほか、「FXチャンネル」の出力信号を別のエフェクトにセンド機能で送信する機能の追加や、プラグインやインストゥルメントのプリセットをブラウザー内でフォルダーに整理したり、お気に入りに登録できるようになるなどの機能追加・強化が行われている。

 「Studio One 6 Prime」は、Windows/macOSに対応するフリーソフトで、Windows版は64bit版のWindows 10に対応(編集部にてWindows 11での動作も確認)している。現在同社のWebサイトからダウンロード可能だ。なお、ダウンロードには無料の「My.PreSonus」アカウントを作成する必要がある。

ソフトウェア情報

「Studio One 6 Prime」Windows版
【著作権者】
PreSonus Audio Electronics, Inc.
【対応OS】
Windows 10(編集部にてWindows 11での動作も確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
6.0.1 build 90430(22/11/14)