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「なでしこ」で「AtCoder」に挑戦できるGoogle Chrome拡張機能が登場

日本語プログラム言語を使って競技プログラミングに参加可能

「AtCoder」の競技プログラミングに日本語プログラム言語「なでしこ」で挑戦できる「なでしこーだー」

 「AtCoder」の競技プログラミングに日本語プログラム言語「なでしこ」で挑戦できる「なでしこーだー」が、7月2日に公開された。「Google Chrome」用の拡張機能として実装されており、現在「Chrome ウェブストア」から無償でダウンロード可能。

 競技プログラミングとは、与えられた課題をより早く、より正確に実装することを競うプログラミングコンテスト。このタイプのコンテストを主宰するWebサイトはいくつかあるが、「AtCoder」はその中でも国内最大規模を誇る。プログラミング言語は競技者側で選べるが、残念ながら「なでしこ」は選択できない。

 そこで開発されたのが、「なでしこーだー」だ。「なでしこーだー」は「AtCoder」の問題を「なでしこ」言語で解けるようにしたものだ。もちろん、そのままでは「AtCoder」に回答を提出できないが、「なでしこーだー」がインストールされていれば「なでしこ3」の言語エンジンを用いてソースコードを自動でJavaScriptに変換できる。「なでしこ」のコードではなく、JavaScriptのコードとして「AtCoder」に提出できるわけだ。

「AtCoder」の問題を「なでしこ」で解いて回答を提出すると、自動でJavaScriptコードに変換してくれる

 なお、「なでしこーだー」は「なでしこ」や「AtCoder」公式の拡張機能ではない。あくまでも有志による開発だ。ソースコードが「GitHub」で公開されているので、問題があればフィードバックを送ってほしい。

 「なでしこ」は大学入学共通テストの疑似プログラミング言語「DNCL」に対応しており、教育現場での採用が広がっている。

 一方、「AtCoder」は競技プログラミングの場として人気があり、そのレーティングはITエンジニアの採用で評価されることもある。これらの懸け橋となりうる「なでしこーだー」は興味深いソリューションといえるだろう。

ソフトウェア情報

「なでしこーだー」Google Chrome拡張機能
【著作権者】
axt-one 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.0(22/07/02)