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無料の3D天体シミュレーター「Mitaka」v1.6.0が公開 ~“コマンド実行”機能が追加

累計ダウンロード数が100万件を突破

「Mitaka」v1.6.0

 国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト(4D2U Project)は2月20日、3D天体シミュレーター「Mitaka」の最新版v1.6.0を公開した。併せて累計ダウンロード数が100万件を突破したこともアナウンスされている。

 最新版の主な変更点は、“コマンド実行”機能が追加されたこと。“コマンド実行”は、コマンド定義ファイル(拡張子“.mcd”のテキストファイル)に記述したコマンドで、「Mitaka」の設定や動作をコントロールできる機能。もっとも簡単な使い方は「Mitaka」の現在の状況を[ファイル]メニューの[状態をファイルに保存]項目からコマンド定義ファイルとして保存し、あとで再現できるようにすることだろう。コマンド定義ファイルは[ファイル]メニューの[コマンド定義ファイルを開く]項目から読み込める。

[ファイル]メニューの[状態をファイルに保存]項目から現在の状況を保存

 従来からある、特定の天体などの特定の状況を再現する機能“プリセット”も“コマンド実行”機能で実現されており、コマンド定義ファイルをユーザーが作成することで、オリジナルの“プリセット”を作成することが可能。そのほか、連番画像ファイルの出力や簡易字幕を表示といった機能も“コマンド実行”機能により実行できるようになっている。また、[X]キーなどを推すことで、スライドショーのように特定の場面を次々に表示することも可能だ。

 そのほか、「Mitaka」の起動時に読み込むINIファイルをコマンドラインオプションで指定する機能なども追加されている。

 「Mitaka」は、Windows XP/Vista/7/8/8.1/10に対応しており、個人利用に限り無償で利用可能。現在、4D2U ProjectのWebサイトからダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「Mitaka」
【著作権者】
大学共同利用機関法人自然科学研究機構国立天文台
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト(非営利利用のみ)
【バージョン】
1.6.0(20/02/20)