プレゼンテーションにも利用できる「ThinVNC」

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窓の杜 - 【REVIEW】HTML5対応のWebブラウザーからWindows PCを遠隔操作できるVNCサーバー「ThinVNC」
http://www.forest.impress.co.jp/docs/review/20100810_386720.html

今日紹介したこのソフトはなかなか興味深いです。HTMLコードはDIVタグが少し、あとは"jQuery"のライブラリと自作と思わしきJavaScriptのソースファイルが2つ読み込まれているだけ。それだけなのにこんなにスゴいことができるなんて、ちょっぴり感動してしまいますね。

あぁ、そうそう。

紙幅の関係でご紹介できなかったのですが、本ソフトにはもうひとつ面白い機能があります。ユーザーを自分のPCへ招待して、ソフトの動作などを説明できるプレゼンテーション機能です。まったく触れないのももったいない機能なので、ブログ記事にてご紹介いたしましょう。

プレゼンテーション機能の設定は、タスクトレイアイコンの右クリックメニューから[Start Presentation]項目を選択します。すると、"ThinVNC Presentation Manager"というウィンドウが現れます。このウィンドウでは、ユーザーの招待や相手のWebブラウザー上で非表示にするアプリケーションを選択できる仕組み。

ためしに、メールでユーザーを招待してみます。すると、以下のようなメールが送られるはず。

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Hello,

Please join the presentation on 
<a href="http://(PC名):8080?ticket=bwqbTHwX5TjqXm0qOVgRyuUtJJKmSgNo">

Use the following data to log in:
  User ID: (メールアドレス)

  Password: (パスワード)

Regards

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あとは、招待されたユーザーが発行されたURLとパスワードを利用して、Webブラウザーで自分のPCへ接続してくれるのを待つだけです。招待されたユーザーからは、画面がこんな感じに見えます。

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背景が真っ黒なのは「explorer.exe」を非表示にしたからです。壁紙やデスクトップのアイコン、タスクバーなどが表示されなくなります。会議中に資料を共有したり、ソフトの使い方を説明したり、といった場合に使えるかもしれません。

専用クライアントを必要とせず、気軽に接続できるという本ソフトのメリットを活かした機能ですね!

【追伸】

本ソフトは「Opera」からも接続できますが、リモートPC上とブラウザー上のカーソル位置が、左上(0,0)の点から離れるにしたがって大きくずれてしまうという不具合があります。[SCALE]ボタンをOFFにすると、ほかのWebブラウザーとほぼ同様に利用できるみたいですね。困った人がいたら試してみてください。