「メディアブックパブリッシャー」でePubの自炊に初挑戦してみた。

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窓の杜 - 【NEWS】シーサイドソフト、電子書籍作成ソフト「メディアブックパブリッシャー」を無償化
http://www.forest.impress.co.jp/docs/news/20100820_388004.html

記事を書いていて「このソフトって漫画を裁断してePub作るのに適しているんじゃね(==?」と思ったので、実際にやってみました。いわゆる「自炊」というヤツですね。自炊道具を持っている友人にお願いした経験はあるのですが、個人で行うのは初めてです。

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まずは裁断。本日の食材は、最近お気に入りの漫画「テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX) 」です。いつもお風呂に情熱を、古代ローマと現代日本を行き来する時の旅人 ルシウス・モデストゥスの物語。いつ読んでもニヨニヨしてしまう傑作です。

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あいにく家にも編集部にも裁断機がなかったので、会社の近くにある「FedEx Kinko's Japan 市ヶ谷店」さんで裁断していただきました。見事にバラバラ! 料金は1冊105円(税込み)。さすがに1冊だけ持っていくのは少し気が引けたので、数冊いっぺんに持っていくといいのではないでしょうか。

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次に、裁断された本のチェック。あまり絵が切れてしまわないように浅く裁断していただいたので、ところどころ糊が残っています。それをハサミで慎重に分離。表紙の厚紙と薄いページがくっついている場合は、薄いほうを上にして上下に引っ張りながら糊の部分に刃を入れるようにすると作業するとうまくいきました。……最初、逆に厚いほうを上にして失敗したのは秘密です。

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次に、「FUJITSU ScanSnap S1500 FI-S1500 」でスキャン。こういうこともあろうかと、お盆前に編集部で購入したんですよね!

漫画をスキャンしたのは初めてだったのですが、特に紙詰まりもありませんでした。差し込む向きは、表紙を奥にした状態で本の上下をそのままに挿せばいいみたい。この本の場合、3回に分けてスキャン。思ったよりもスキャンも速く、自分の家にもほしいなーと思ってしまいました。

ただ、少し注意すべき点も。たとえば、自動回転機能のおかげでページが逆さま・横向きに補正されてしまうことがあるので、設定でこの機能をOFFに。そのほか、うまくスキャンするには色々コツがあるみたい。このあたりは先達の方々のブログのほうが詳しいでしょう。

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最後に ScanSnap のサポートソフトで[ピクチャフォルダに保存]を選択すると、“マイ ピクチャ”フォルダへ画像として保存できます。この状態でZIP形式などで保存してiPhone/iPadであれば「iComic」のようなソフトで閲覧してもよいのですが、今回はさらにEPUB化にチャレンジしましょう。

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やっと「メディアブックパブリッシャー」の出番ですね。ファイルをドラッグ&ドロップでどどどーっと追加していきましょう。右上のボタンで出力形式をEPUBへ変更しておくのを忘れないように。

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ついでに表紙・背表紙・裏表紙の設定なども行っておくと、なかなか見栄えのよい電子書籍になります。あと、iPadの「iBook」で閲覧する場合、ページ番号はソフト側で表示してくれるので要りません。設定でOFFにしておくといいでしょう。すべて済んだら、[出版する]ボタンをクリック。電子書籍をファイルとして保存できます。ファイルサイズは今回の場合で約44MB。ちょっと大きすぎると感じた場合は、画像の減色などでさらに減らせそうです。

あとは、iPhone/iPadへ作成したEPUBを登録。「iTunes」へファイルをドラッグ&ドロップし、デバイスと同期します。

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おぉ、ちゃんと本棚に並んでますね! やたら目立ちます。ルシウス(?)が格好いいです。

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実際に閲覧するとこんな感じ。ちゃんとみれますね!見開きが逆なので違和感があるのと、漫画専用ビューワーと比べて画像の表示領域が若干狭いところは気になりますが。もしかしたら、どこかをどうにかするとうまくいくのかもしませんが、記事も書かなきゃいけないので今日はココまで。また機会があれば、挑戦したいと思います。

今度は、溜まりに溜まったバイク雑誌を何とかして減らしたいですね。

※裁断した本って、処分に困りますね……置いておくとバラバラにしたのが申し訳ない上場所をとってしまうし、捨てるのはもったいないし、かといって売るのも違う気がするし。105円で再装丁してもらえないかな?(笑