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【第361回】
全500面の2Dアクションゲーム「N」絶妙なジャンプがカギを握る忍者アクション
(08/12/12)
『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は、壁登りや大ジャンプを駆使してゴールを目指す忍者アクションゲーム「N」を紹介しよう。
シンプルな操作ながら奥深い忍者アクション
基本操作はシンプルで、カーソルキーの左右で移動、[Shift]キーでジャンプとなっている。動きに慣性が働くのが大きな特徴で、カーソルキーを離してもすぐには止まれない。さらに、カーソルキーを押すほど加速していき、ジャンプもキーを押している時間の長さによって高さが変化する。また、ジャンプ中でも体のコントロールができ、ジャンプしている方向と逆にカーソルキーを押せば減速や方向転換も可能。そのため、うまく操作すれば小さな足場にも見事に着地できる。最初は、キャラクターのコントロールに慣れることから始めるといいだろう。 本ゲームは100ものエリアが用意されており、さらに各エリアは5ステージで構成されているため、全500面ものステージを楽しめる。任意のエリアを選んでプレイする仕組みだが、最初は10個のエリアしか選べず、エリアをクリアすると選択できるエリアが増えていく。各エリアにはタイムリミットがあり、画面左上に表示されるタイムがゼロになるとゲームオーバー。また、高い位置から落ちた場合や、地雷に触れたり、ドローンの攻撃に当たった場合も即ゲームオーバーだ。ただし、コンティニューに制限はなく、ゲームオーバーになったステージの最初から、残り時間を巻き戻して何度でもやり直しが可能となっている。 ステージクリアの条件は、水色のスイッチに触れて出口となる扉を開き、扉に入るだけと単純だ。しかし、地形は複雑でドローンによる攻撃も後半のエリアでは激しくなるため一筋縄では行かない。さらに、タイムリミットはステージごとではなく、エリア単位となるため、残り時間わずかでエリア最後のステージに突入できたとしても、事実上クリアは不可能となってしまう。慎重かつテンポよく進めることが最重要だ。
ゴールド集めと壁登りがエリア制覇のカギ
また、クリアするうえで必要となるテクニックが“壁”の活用だ。壁の方向にカーソルキーを入れてジャンプすると壁を登っていくことができ、高い場所にも移動が可能。また、高い場所からの落下時に壁と接触して壁方向にカーソルキーを入れれば、落下の勢いを殺してゲームオーバーを回避できる。このほか、壁に向かってジャンプし、壁にぶつかった瞬間に逆方向のカーソルキーと[Shift]キーを押すと、壁を蹴って大ジャンプが可能。このように、基本操作はシンプルながら、その組み合わせにより多彩なアクションを展開できる。行けそうにない足場への移動、トラップや攻撃の回避など、あらゆる場面で必要となるテクニックだ。 敵の特性を知ることも大切だ。ステージ内を動き回るドローンのうち、アンテナのついたドローンはプレイヤーが近づくと迫ってくるほか、白色のドローンはレーザーを撃ち、灰色のドローンはマシンガンを撃ってくる。レーザーやマシンガンはプレイヤーがいる位置を狙って撃ってくるが、撃っている間は動きが止まるので、そのスキに移動するのがセオリーだ。 そのほか、ステージ内にはトラップも配置されており、追尾ミサイルを撃つ“ホーミングターレット”、プレイヤーに照準を飛ばしてレーザーを撃つ“ガウスターレット”、触れると爆発する“マイン”、プレイヤーが同じ床に触れると迫ってくる“フロアチェイサー”などがある。後半のエリアでは、これらが複数登場するため、ベストなルートを考えるパズル的な発想と、的確に忍者を操作する精密なコントロールの両方が求められる。
シンプルな見た目とは異なり、敵の攻撃を避けるのは大変で、慣性の力が強いため、忍者をうまく停止させるのも難しい。小さな足場にピタッと乗れるようになるには、ある程度の慣れが必要だ。しかし、少々難しいだけに、壁を使ったジャンプや足場から足場への移動が見事に決まったときは、かなり気持ちがいい。決めたルート通りにビシッと移動できたときの達成感は格別だ。100個もエリアがあるので飽きずに楽しめる一方で、1つのエリアはうまくすれば数分でクリア可能なため、ちょっとした空き時間に遊べる手軽さもある。また、ハイスコアの閲覧画面では、上位にランクインしているプレイヤーのリプレイを見られるので、クリアに行き詰まっても参考にしてチャレンジできる点も魅力だ。
□Metanet Software (芹澤 正芳)
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