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NEWS (08/11/26 19:15)

Secunia、PC内のアプリケーションの脆弱性を調査する「Secunia PSI」

同社のデータベースと照合し、危険性のあるバージョンを検出

「Secunia Personal Software Inspector」v1.0.0.1
「Secunia Personal Software Inspector」v1.0.0.1
「Secunia Personal Software Inspector」v1.0.0.1
 デンマークのセキュリティベンダーSecuniaは25日(現地時間)、アプリケーションの脆弱性を調査するソフト「Secunia Personal Software Inspector」(以下、「Secunia PSI」)を公開した。Windows 2000/XP/Server 2003/Vistaに対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。

 「Secunia PSI」は、PCにインストールされたアプリケーションの脆弱性を調査するソフト。インストールされたアプリケーションの情報と、同社のデータベースとを照合し、脆弱性が含まれているバージョンが存在するかどうかを調査する仕組み。世界中のユーザーから報告される情報などをもとに構築されたデータベースを参照するため、世界的に有名なアプリケーションをはじめ、日本国産のアプリケーションにも数多く対応している。

 たとえば自動アップデート機能を備えるアプリケーションならば、よほどの理由が無い限り最新版にアップデートしているユーザーが多いだろう。しかし、ダウンロードからインストールまですべての作業を手動で行うアプリケーションの場合、まずインストールされているバージョンが最新版であるかどうか、最新版ではない場合に脆弱性が存在するのかどうかといったことを調べる必要があり、当然インストールしている本数に応じて大変な作業になってしまう。

 そこで本ソフトを利用すれば、[Start Scan]ボタンをクリックするだけで、PC内のアプリケーションを検出し、問題のあるバージョンが存在するかどうかをチェックし、調査結果を一覧表示する。

 調査結果の一覧では、アプリケーション名、バージョン、脆弱性の危険度が表示され、危険度の項目をクリックすると、既定のWebブラウザーで同社のセキュリティアドバイザリーページを開いて、脆弱性の詳細を確認できる。また、右側にある矢印型のアイコンをクリックすると、当該アプリケーションの最新バージョンのファイルをダウンロードすることが可能。

 ただし、ここでダウンロードできるファイルは基本的に英語版となっているため、インストーラーが全言語対応版でない限り、日本語版のファイルを別途手動で入手する必要がある。とはいえ、PC内にインストールされたアプリケーションを一括スキャンし、危険性のあるバージョンが存在するかどうかを手軽にチェックできるため、利用価値は大いにある。

 なお、編集部にていくつかの環境で試用したところ、一部の環境ではインストールされているアプリケーションのバージョンが間違って表示されることがあった。たとえば、「Firefox」の最新版v3.0.4をインストールしている場合でも、本ソフト上ではv3.0.2がインストールされていると判断されてしまうことがあるが、脆弱性のあるバージョンを見逃すといった不具合は確認できなかったのでさほど問題はないだろう。


【著作権者】Secunia
【対応OS】Windows 2000/XP/Server 2003/Vista
【ソフト種別】フリーソフト(個人利用に限り)
【バージョン】1.0.0.1(08/11/25)

□Download - Personal (PSI) - Vulnerability Scanning - Secunia.com
http://secunia.com/vulnerability_scanning/personal/
□Secunia.com
http://secunia.com/

(久保 望)




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