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REVIEW (08/10/07)

局面や手順からの棋譜検索も可能な囲碁の棋譜作成・管理ソフト「ユキノシタ」

詰め碁問題の作成や解答にも対応、オリジナル問題を作成してWebで公開してみよう

「ユキノシタ」v2.2.5
「ユキノシタ」v2.2.5
棋士や棋戦名をもとにした検索はもちろん、局面や手順を指定した検索も可能
棋士や棋戦名をもとにした検索はもちろん、局面や手順を指定した検索も可能
 「ユキノシタ」は、囲碁の棋譜データを作成・管理できるソフト。Windowsに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows Vistaで動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、動作にはJavaランタイム(JRE) 5.0以降が必要。

 囲碁好きの中でも、自分の打った碁を棋譜として記録している人はあまり多くないかもしれない。棋力アップのためにも棋譜は積極的にとったほうがよいが、紙に手順を記録していくのは大変なうえ、あとあとの管理も面倒なのが難点。

 そこでお勧めしたいのが、「ユキノシタ」を利用してPCで棋譜を作成して管理することだ。盤面を模した画面をクリックしていくだけで、碁石を黒・白交互に配置して簡単に棋譜データを作成できる。

 さらに、強力な検索機能を備えており、棋譜ライブラリを管理する用途にも向いている。ローカルに保存した棋譜はデータベース化され、棋士や棋戦名をもとにした検索はもちろん、指定した局面や手順から類似または一致する棋譜を簡単に検索できて便利。

 棋譜を作成する際は、十九路・十三路・九路の盤面を選択できるほか、9子までの置き石にも対応。さらに、本筋とは異なる手順を記録できる“変化図”の作成機能や、盤上に線を引いて“地”の大きさをわかりやすく示す機能、それぞれの着手に“好手”や“悪手”といったラベルをつける機能なども備えている。感想戦で発見した手順や指摘された悪手などをメモしておけば、あとから棋譜を見直す際にきっと役に立つだろう。作成した棋譜は、汎用的に用いられているSGF形式で保存できる。

 また、内蔵のコンバーターで、SGF形式以外にもさまざまな形式の棋譜ファイルを閲覧できることも特長。直接URLを指定して、Web上の棋譜データを読み込むことも可能。Webでは古い棋譜データも入手できるので、本ソフトで古の名手達の石運びを再現してみるのも一興だろう。

詰め碁のトレーニング機能
詰め碁のトレーニング機能
 そのほか、詰め碁のトレーニング機能も備えている。詰め碁を解く際は、制限時間を設けることができるほか、正誤の判定や正解図、失敗図の表示、成績の管理もできる。詰め碁ファイルは、Web上で配布されているSGF形式の詰め碁問題を利用できるほか、本ソフトを利用して作成することも可能。オリジナルの詰め碁問題を作成して、Web上に公開してみても面白いだろう。


【著作権者】unitarou 氏
【対応OS】Windows(編集部にてWindows Vistaで動作確認)
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.2.5(08/09/15)

□表題未定
http://www.unitarou.org/
□窓の杜 - Java Runtime Environment (JRE)
http://www.forest.impress.co.jp/lib/arc/runtime/runtimeapp/javaruntime.html

(柳 英俊)




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