『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は、シンプルな味わいのパズルゲーム「ゆめみる爆弾―ＥＬＯＰＥ―」を紹介しよう。

白いフロアがゴール。ここを目指してピンクと緑の爆弾を動かそう

爆弾同士が隣接すると爆発する。邪魔な爆弾同士を隣接させて消していこう

　「ゆめみる爆弾―ＥＬＯＰＥ―」は、見下ろし型のステージでピンクと緑の2つの爆弾を動かし、どちらかをゴールまで移動させてステージをクリアしていくパズルゲーム。ステージによってはゴールが複数用意されている場合もあり、どのゴールを目指してもいい。ただし、爆弾はほかの爆弾と隣接したら爆発してしまう仕組みで、ピンクと緑の爆弾同士はもちろん、ステージ上に配置されているほかの爆弾と隣接した場合も爆発してしまいゲームオーバーだ。ステージは全60面が用意されておりボリュームは十分。最初は3ステージをプレイでき、クリアすると以降のステージを順次選択できるようになる。

　操作はカーソルキーで爆弾を移動し、［Enter］キーで操作対象の爆弾をピンクと緑の2つから交互に切り替える。また、スペースキーでステージ全体のマップ表示が可能だ。ステージにはゴールのほか、障害物となるブロックと水色、青、黄、赤という4色の爆弾や落とし穴がある。爆弾は色ごとに異なる動きをするため、この特性を利用して邪魔な爆弾を遠くで爆発させたり、落とし穴にはめて安全を確保していこう。

　爆弾の動き方だが、まず水色の爆弾は一切動かない。青、黄、赤の爆弾はピンクや緑の爆弾が縦横同じ列にあると接近してくる性質がある。また、青の爆弾は進行上に落とし穴があると落ちて動かなくなり、黄と赤の爆弾は落とし穴の手前で停止する。さらに、赤の爆弾は爆発すると前後左右を含む5マスを爆破し、落とし穴に変えてしまう。

　プレイのポイントは、プレイヤーが操作する2つの爆弾を動かして邪魔な爆弾を誘導し、爆弾同士を隣接させて消していくことだ。プレイヤーの爆弾が青、黄、赤の爆弾と同じ列に入った場合は爆弾が接近してくるが、プレイヤーの爆弾へ隣接する前にほかの爆弾に隣接させれば、そこで爆発させることができる。そのほか、邪魔な爆弾を地形に引っかけてゴールへの道を確保するというテクニックも多用する。注意点は、赤の爆弾をゴール付近で爆発させるとゴールが爆破されてしまうこと。クリア不能になったら［Esc］キーでステージ選択からやり直そう。

落とし穴を挟んで黄ブロックを引きつける。基本テクニックだ		一定数のステージをクリアするとおまけイラストが表示される

　ルールがシンプルで、序盤は1ステージが小さいのでテンポよくプレイすることができる。先へ進むにつれてステージは広くなり、広範囲の爆弾の動きを予想しながらの操作が要求されるが、ミスしても何回も試行錯誤していくうちにクリアの糸口が見えてくるだろう。思考力を磨くにはほどよい難しさで、1ステージのプレイ時間も短いため息抜きに遊ぶとちょうどいい。また、各ステージにはヒントもあるのでそれを手がかりにプレイしてもいいだろう。ステージエディット機能も搭載されているので、全ステージをクリアできたら自分で“究極のステージ”を作ってみてはいかがだろうか？

画面下に表示できる“HINT”を参考にプレイしてもいい		ステージエディット機能を使えば自由にステージを作ることができる

【著作権者】いなえ　氏
【対応OS】（編集部にてWindows XPで動作確認）
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.21（08/09/20）
【ファイルサイズ】2.01MB

□いなえの鉛筆
http://www.geocities.jp/inaeggmon/

（藤井 宏幸）