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【第347回】

2Dアクションゲーム「Knytt Stories」

幻想的な絵と音で冒険心をくすぐる1本。アイテムで探索範囲を広げよう

(08/07/25)
タイトル画面
   

 『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回はアイテムを探しながらマップの奥へと進んでいく2Dアクションゲーム「Knytt Stories」を紹介しよう。

アイテム入手で能力が増えるのが楽しい

幻想的な雰囲気が魅力
幻想的な雰囲気が魅力
アイテムを入手することで能力が増えていく
アイテムを入手することで能力が増えていく
壁登りが可能になれば、行動範囲が大幅に広がる
壁登りが可能になれば、行動範囲が大幅に広がる
 「Knytt Stories」は、主人公の“Juni”を操作し、惑星を灰色にしてしまう装置を探し出して止めるのが目的の2Dアクションゲーム。真横から見たシンプルな画面構成ながら、幻想的なグラフィックと音楽、そして軽快な操作性でプレイヤーを惹きつける。敵はほとんど出現せず、倒す手段もない。能力が増えるアイテムを手に入れて行ける場所を広げながら、装置のある場所を目指すパズル要素の強いゲームとなっている。

 主人公は最初、ゆっくりとした左右の移動と小さなジャンプしかできないが、アイテムを入手することで能力を増やしていけるのが本作のポイントだ。“赤い玉”を入手すると走れるようになり、“茶色い玉”では壁を登れるようになる。“緑の玉”ではジャンプ力が上昇し、“青い玉”ではジャンプ中にもう一回ジャンプする“2段ジャンプ”が可能になる。

 そのほか、“傘”を入手するとパラシュートのようにゆっくりとした下降ができるようになり、“白と黒の玉”では見えない床などが見えるようになる。“探知機”では敵に近づくと自分の体が赤く光るようになり、“ホログラム”では自分の幻像を作って“おとり”にし、敵に見つからず先に進めるようになる。

 初期状態での操作はカーソルキーで移動、[S]キーでジャンプとシンプルだが、アイテムを入手することにより操作も増えていく。青い玉による2段ジャンプはジャンプ中にもう一度ジャンプキーを押すだけと簡単。壁登りは主人公が壁に触れると自動的に張り付くので、あとはカーソルキーの上下を押せばOKだ。傘は[D]キーで開き、ホログラムによる幻像は[W]キーで作り出せる。また、[Q]キーを押すことで現在入手しているアイテムを確認可能だ。

 なお、マップに点在する白い光の上でカーソルキーの下を押すとセーブとなり、ミスをした際やゲームを中断した場合はセーブ地点から再開できる。


水溜まりに落ちるとミスとなる。慎重なジャンプが必要だ   傘を使えばゆっくりと下降するので広い水溜まりも越えられる
水溜まりに落ちるとミスとなる。慎重なジャンプが必要だ   傘を使えばゆっくりと下降するので広い水溜まりも越えられる
探知機を入手すれば敵を判別可能になる   白い光の上でカーソルキーの下を押すとセーブだ
探知機を入手すれば敵を判別可能になる   白い光の上でカーソルキーの下を押すとセーブだ

クリア後は追加マップをダウンロードしてさらに楽しめる

チュートリアルもあり、能力の使い方を学べる
チュートリアルもあり、能力の使い方を学べる
「Level Editor」でオリジナルのマップを作成可能
「Level Editor」でオリジナルのマップを作成可能
 装置を求めてマップを進んでいくだけと、ゲームの進行は実にシンプルだ。敵に触れたり敵が発射する弾に当たる、または水のある場所に落ちると一発でミスとなる。マップ内には多くの生物がいるが、一見するとどれが敵なのかわかりにくい。探知機があれば赤く光るのですぐにわかるが、入手できるのはかなり後半。とりあえずは、トゲがある生物は危険だと覚えておこう。

 クリアで重要になるのは、アイテムの探索と能力の使いこなしだ。初期状態では行動範囲が非常に限られるが、茶色い玉を見つければ壁登りが可能になり、行動範囲が飛躍的に増える。また、青い玉を見つければ、2段ジャンプで高い壁も登れるようになる。基本的にはこの繰り返しで、アイテムを入手することにより、次はどの場所に行けるようになるのか探すのが、本作の一番面白いところだ。さらに場面によって変わるファンタジックな景色と音楽により、『あの壁をずっと上まで行くと何があるんだろう』というワクワク感を盛り上げてくれる。

 標準で用意されているマップは、テンポよく進めば1時間程度でクリアできるボリュームだが、作者サイトでは追加のマップも配布されている。また、マップを作れる「Level Editor」も付属しており、オリジナルのマップを配布することも可能だ。作者サイトのフォーラムでは自作マップの公開も行われているので、遊び足りなければチェックしよう。すべて英語表記のゲームではあるが、それほど難しい単語は使われておらず、アイテムの使い方を学べるチュートリアルも用意されている。軽快な操作性で、手軽に冒険している感覚を味わえるのが魅力の1本だ。  


【著作権者】Nicklas Nygren(Nifflas) 氏
【対応OS】Windows 2000/XP以降
【ソフト種別】フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】1.1.0 r2
【ファイルサイズ】34.6MB

□Nifflas' Games
http://nifflas.ni2.se/

(芹澤 正芳)




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