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【第343回】

本格派3Dスキーゲーム「Ski Challenge 08」

美しい山々に作られたコースを滑走しよう

(08/06/20)
タイトル画面
   

 『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は本格的なアルペンスキー競技のダウンヒルが楽しめる「Ski Challenge 08」を紹介しよう。

リアルなダウンヒルが楽しめる3Dゲーム

山間のコースを滑走し、最速タイムを目指そう
山間のコースを滑走し、最速タイムを目指そう
カーブを曲がる際は体を起こしての減速が重要
カーブを曲がる際は体を起こしての減速が重要
 「Ski Challenge 08」は、アルペンスキー競技の1つで高低差のあるコースを滑走する“ダウンヒル”を楽しめる3Dスキーゲーム。スイスのヴェンゲン、オーストリアのキッツビューエルといった世界的に有名なスキーコースを美しい3Dグラフィックで再現しており、100kmを超えるスピードで滑走する爽快感と、0.1秒のタイムを競うシビアなレースの緊張感を味わえるのが魅力。商業ゲームメーカーが手がけているタイトルだけに高い完成度ながら、ゲーム内広告で利益を得ているため無料で遊べるのもポイントだ。海外のタイトルで日本語表示には対応していないが、難しい英語はほとんど登場しないので困ることはないだろう。

 操作はカーソルキーで体重の移動、スペースキーでジャンプと非常にシンプル。また[C]キーで視点を、キャラクターを後ろから見た3人称視点と、1人称視点で切り替えられる。カーソルキーは、左右でカーブを曲がり、上で前方に体重を向けて加速、下で体を起こして減速となる。急カーブは最高速で突入するとコース外に出て転んでしまうため、いかにカーブを曲がり切れる程度に減速し、タイムロスを少なくするかが勝負だ。また、左右に体重をかけ過ぎるとバランスを崩して真っ直ぐに進むのが難しくなってしまう。好タイムを出すには微妙な操作が求められ、これこそが本作の一番面白いところ。

 ゲームを開始すると、まずはゲームモードの選択となる。“Training”、“Qualify”、“Race”と3種類あるが、本原稿を執筆した6月中旬時点では、1人でより速いタイムを目指す“Training”のみ選択可能だった。インターネットを通じてランキング争いをする“Qualify”や“Race”はしばらく開催されていない模様で、今後の再開を期待したいところだ。

 また、レースのコースは自動アップデートで追加可能な仕組みになっており、原稿執筆時点では5種類用意されている。ユニークなのは天候を選べること。視界が広く最も快適にプレイできる“晴れ”、前方の視界が非常に悪い“雪”、悪路となりコントロールがしにくくなる“氷”の3種類があり、どれもゲーム性をガラリと変えるもの。天候によって求められるテクニックが変わるため、15種類のコースがあるかのように楽しめる。


選べるコースは5種類。天候を3種類から選べるのが面白い   天候を雪にすると視界が悪くなり、慎重な滑りが要求される
選べるコースは5種類。天候を3種類から選べるのが面白い   天候を雪にすると視界が悪くなり、慎重な滑りが要求される

スキー板のセッティングが重要

スキー板は曲がりやすさやスピード、グリップを調整できる
スキー板は曲がりやすさやスピード、グリップを調整できる
 レースをスタートする前に重要となるのがスキー板のセッティング。ターンのしやすさを示す“Carve”、バランスの取りやすさを示す“Grip”、速度を示す“Speed”を調整できる。あらかじめ3種類のセッティングが用意されており、最初はCarveとGripを重視した“Beginner”または“Classic”がオススメだ。コントロールに自信がついたら、スピードは出るがカーブを曲がりにくい“Extreme”に挑戦するといいだろう。また、自分だけのカスタム設定も可能で、Carve、Grip、Speedの合計値が100になるよう自由に調整できる仕組み。Speedが100で残りが0といった極端な調整も可能なのだ。

 レースでは、スタート地点からコースにいくつかあるチェックポイントを通過してフィニッシュ地点に到達するまでのタイムを競うことになる。コース外にある壁に激突すれば大幅なタイムロスとなるほか、コース脇にある旗や看板にぶつかっても転んでしまうため、コースから外れないように滑ることが大切。また、起伏の激しいコースでは先が見えない場合もある。画面左上にはコースの全体図が表示されるので、ここで現在位置を確かめながら進むことも重要だ。

 ベストタイムを出すと、それを半透明の“ゴースト”としてタイムアタックに参加させられる。自分の限界と競えるのも楽しいところだ。ちょっとした操作ミスが大幅なタイムロスにつながることもあり、ベストなコース取りや減速するタイミングを探るのが面白い。“Qualify”と“Race”が現在開催されていないのは残念だが、本格的なダウンヒルが楽しめるゲームはなかなかない。高低差のあるコースを滑走する気持ちよさを一度味わってみては?


壁や看板にぶつかると転んでしまう。大きなタイムロスとなるので注意   最速タイムの滑走を半透明の“ゴースト”として表示し、自分自身と競い合える
壁や看板にぶつかると転んでしまう。大きなタイムロスとなるので注意   最速タイムの滑走を半透明の“ゴースト”として表示し、自分自身と競い合える

【著作権者】Greentube AG
【対応OS】Windows 98以降
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.0
【ファイルサイズ】30.4MBなど(ダウンロード先により異なる)

□:: Greentube SkiChallenge 08 - Newsindex ::
http://www.skichallenge08.com/index.php?lang=en

(芹澤 正芳)




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