REVIEW （08/06/20）

「DiskAid」v1.1

　「DiskAid」は、“iPod touch”内のファイルをエクスプローラ風に表示できるソフト。v1.1.1からv1.1.4までのファームウェアがインストールされた“iPod touch”に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows Vistaで動作確認した。作者のWebサイトからダウンロードでき、動作には「iTunes」が必要。なお、“iPhone”にも対応するが、7月に発売予定の新機種への対応は不明。

　本ソフトを利用すると、“iPod touch”内のファイルをエクスプローラ風に表示して管理できる。PCと“iPod touch”の間でファイルのコピー・移動なども可能で、「iTunes」のライブラリを管理していたPCがクラッシュしてしまった場合などに、“iPod touch”からファイルをバックアップできる。

　画面は、フォルダ構造のツリーと、フォルダに含まれるファイル一覧の2ペインから構成されている。エクスプローラからのファイルのドラッグ＆ドロップには対応しておらず、PCとのフォルダやファイルのやり取りは、ツールバー上のボタンから行う。また、ファイルの右クリックメニューから“iPod touch”内のファイルを削除・コピー・リネームすることが可能。

　ただし、“iPod touch”内のファイルは「iTunes」によって独自に管理されているため、ファイルを安易に移動・リネームすると、転送したファイルを再生できなくなり、場合によっては“iPod touch”の初期化が必要になるので注意。また、本ソフトで音楽・動画ファイルを“iPod touch”へコピーしても、“iPod touch”上では再生できないため、転送する場合は「iTunes」を利用する必要がある。

　“iPod touch”内の音楽ファイルをバックアップするには、左のフォルダツリーから、“Media\iTunes_Control\Music”フォルダを選択し、ツールバーから［Copy to Folder］ボタンを押す。すると、保存先のフォルダを指定するように促されるので、任意のフォルダを選ぶとバックアップが始まる。

　バックアップした音楽ファイルは「iTunes」によってリネームされてしまっており、元のファイル名は失われている。しかし、音楽ファイルにタグ情報が埋め込まれていれば、「STEP」などのリネームソフトを使って“アーティスト名 - 曲名.mp3”といったわかりやすいファイル名に戻せる。

本ソフトを使えば“iPod touch”を外部ストレージとして利用可能

　また、本ソフトを“iPod touch”へのファイル転送ソフトとして使えば、“iPod touch”を外部ストレージとして利用できる。その場合は、自分で追加したファイルを保管するフォルダを“iPod touch”内に作成し、「iTunes」が管理するファイルと混在しないように注意して管理するとよいだろう。

　なお作者サイトでは、“iPod touch”を含む各種“iPod”から手軽に音楽・動画ファイルをバックアップできるシェアウェア「TuneAid」も公開されている。価格は18.90米ドルで、3週間の試用期間中は25曲までバックアップ可能。

【著作権者】DigiDNA
【対応OS】（編集部にてWindows Vistaで動作確認）
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.1

□Copy iPod Music & Movies to iTunes, Backup iPod, Recover songs, tracks, playlists, ratings, playcounts from your iPhone & iPod Touch - TuneAid for PC Windows and Mac OSX
http://www.digidna.net/
□DiskAid - Transfer Files betwen your Computer and your iPhone or iPod Touch. Disk Mode for your iPhone and iPod Touch.（ダウンロードサイト）
http://www.digidna.net/diskaid/
□窓の杜 - リネーム
http://www.forest.impress.co.jp/lib/sys/file/filerename/
□窓の杜 - iTunes
http://www.forest.impress.co.jp/lib/pic/music/musicplay/itunes.html

（柳 英俊）