NEWS （08/03/06　11:20）

「Internet Explorer」v8 Beta 1 英語版

強制終了後の次回起動時にタブを復元する“Automatic Crash Recovery”機能

　米Microsoft Corporationは5日（現地時間）、「Internet Explorer」の次期バージョンとなるv8のBeta 1 英語版を公開した。Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/XP x64/Server 2003 x64/Vista x64/Server 2008 x64に対応するフリーソフトで、現在同社のホームページからダウンロードできる。なお、本ベータ版はWeb開発者やWebデザイナー向けのプレビュー版として公開されている。

【15:20更新】
　v8ではレイアウトエンジンが改良され、HTMLの解析やCSSの処理、JavaScriptの実行などさまざまな場面でパフォーマンスが向上したほか、Web標準技術との互換性も向上した。

　また、多数の新機能が追加されている。たとえば、本ソフトが強制終了してしまった場合の次回起動時に、強制終了前に開いていたタブを復元する“Automatic Crash Recovery”機能が追加された。

　新機能の1つである“Activities”は、閲覧しているWebページ上の情報をもとに、さまざまなWebサービスを利用して手軽に情報検索などができる機能。Webページ上でテキストを範囲選択すると付近にアイコンが表示され、プルダウンメニューから各種サービスを選んでWeb検索や辞書検索、翻訳などができる。検索結果は新しいタブで表示されるほか、サービスによってはその場で小さなウィンドウがポップアップし、即座に結果を表示可能。

　また“WebSlices”は、本機能に対応するWebサイトが配信するコンテンツを“お気に入り”ツールバー上へ登録し、クリックすると小さなウィンドウで内容を確認できるというもの。たとえばニュースのヘッドラインやオークションの入札価格などを、Webページを開かずに手軽にチェックできるようになる。

“Activities”機能を利用すると、選択文字列をもとにしてWeb検索や翻訳などが手軽にできる		各種Webコンテンツを“お気に入り”ツールバー上からすばやくチェックできる“WebSlices”機能

　そのほかセキュリティに関する改良としては、フィッシング対策機能が強化されて“Safety Filter”となり、フィッシングサイトに加えてユーザーの個人情報などを盗む悪質なソフトウェアの配布サイトからもユーザーを守れるようになった。また、アドレスバーではURLのドメイン名以外が灰色で表示されるようになり、アクセスしているWebサイトのドメインを確認しやすくなっている。

　さらに、開発者向けの機能として“Developer tools”が追加された。WebページのHTML構造をツリーで表示したり、ページ内のCSSやスクリプトを確認することが可能。また、Webページのレイアウトモードを標準準拠およびIE7/5互換から選択して任意に変更したり、Webページ上のテーブルやDIV要素に色枠を付けて構造を把握しやすくする機能なども備えている。

開発者向けの“Developer tools”機能では、Webページの構造をHTMLのツリーや色枠などで確認することが可能

【著作権者】Microsoft Corporation
【対応OS】Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/XP x64/Server 2003 x64/Vista x64/Server 2008 x64
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】8.0.6001.17184 Beta 1 英語版（08/03/05）

□Internet Explorer 8 Beta: Home Page
http://www.microsoft.com/windows/products/winfamily/ie/ie8/default.mspx

（中村 友次郎）