ゲストOSの“シームレス表示”に対応した仮想PCソフト「VirtualBox」v1.5.0

ゲストOS上のウィンドウを、あたかもホストOS上のウィンドウのように表示できる

「VirtualBox」v1.5.0

“シームレスウィンドウ”機能

　フリーの仮想PCソフト「VirtualBox」の最新版v1.5.0が、3日に公開された。本バージョンでの主な変更点は、本ソフトを実行する“ホストOS”と仮想PC上で動作する“ゲストOS”のウィンドウを、1つのデスクトップ上に同時表示する“シームレスウィンドウ”機能が追加されたこと。

　本機能は、ホストとゲストのOSが双方ともにWindowsで、ゲストOSに専用の追加ツールをインストールした場合に利用できる。この状態でメニューやショートカットキーから“Seameless Mode”を呼び出すと、ゲストOSを実行している本ソフトのウィンドウやゲストOSのデスクトップが非表示となり、ゲストOS上のウィンドウが、あたかもホストOS上のウィンドウのようにシームレスに表示される仕組み。

　シームレス表示されたウィンドウは、ホストOS上のほかのウィンドウと同様に、マウス操作などで自由に切り替えや移動・リサイズができる。さらに、ゲストOSのタスクバーやサイドバーも、ホストOS上に表示されそのまま利用可能。

　また本バージョンでは、仮想的なシリアルポートを作成可能になったほか、本ソフトを実行するホストOSとして新たに64ビット版のWindows Vistaに対応した。そのほか描画パフォーマンスの向上といった改良や、いくつかの不具合修正が施されている。

　本ソフトはホストOSとしてWindows 2000/XP/Server 2003/Vista/Vista x64に対応しており、個人・学術利用または評価目的に限り無償で使用可能。現在、作者のホームページや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

【著作権者】innotek GmbH
【対応OS】Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/Vista x64
【ソフト種別】フリーソフト（個人・学術利用または評価目的のみ、寄付歓迎）
【バージョン】1.5.0（07/09/03）