NEWS （07/04/20　18:55）

「Runas Cmd Server」v1.00

　Windows Vistaでの一部のアプリケーション起動時に必要な権限昇格を、一度で済ませるアプリケーション起動支援ツール「Runas Cmd Server」v1.00が、7日に公開された。Windows Vistaに対応するフリーソフトで、現在作者のホームページからダウンロードできる。

　Windows Vistaでは、セキュリティに関する機能が大幅に変更され、新たに“UAC”（User Account Control）という機能が搭載された。このUACとは、管理者権限でログオンしているユーザーであっても、通常の操作中は権限の低い標準ユーザーとして扱われる仕組み。

　そのため、アプリケーションやドライバーのインストール時、または一部のアプリケーション起動時に、ユーザー権限を昇格して操作を続行させるための確認ダイアログが表示される。しかし、インストール作業の場合は一度で済むが、アプリケーション起動の場合は毎回確認ダイアログが表示されるので少々煩わしい。

　「Runas Cmd Server」は、この確認作業をWindows起動直後などの一度で済ませられるアプリケーション起動支援ツール。本ツールを利用するには、まず同梱されている2つの実行ファイルのうち“RCSTray.exe”を起動してタスクトレイに常駐させる。このとき、UACによる操作続行の確認ダイアログが表示されるので許可しよう。次に“RCSCmd.exe”を起動して、デフラグツールやレジストリエディターなど、管理者権限が必要なアプリケーションのショートカットファイルを作成すればよい。

　“RCSCmd.exe”で作成したショートカットファイルを実行すると、すでにユーザー権限が昇格した状態の“RCSTray.exe”を経由して、UACによる確認ダイアログを表示することなくアプリケーションを起動できる仕組み。そのため、“RCSTray.exe”をWindowsのスタートアップへ登録しておけば、操作続行の許可をパソコン起動時の一度だけで済ませられる。

【著作権者】杉山 利幸　氏
【対応OS】Windows Vista
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.00（07/04/07）

□杉山利幸（オンラインソフト作家）のあとりえ
http://homepage3.nifty.com/t-sugiyama/

（久保 望）