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NEWS (06/07/21 11:15)

「Becky!」に“ベイズ理論”を用いた学習型のスパムメールフィルターを追加

別ソフトのインストールや難しい事前設定は不要

「深海魚フィルター」v1.02
「深海魚フィルター」v1.02
 定番メールソフト「Becky! Internet Mail」(以下、「Becky!」)に“ベイズ理論”を用いたスパムメールフィルター機能を追加できるプラグイン「深海魚フィルター」v1.02が、13日に公開された。Windows XP上の「Becky!」v2.25.02以降に対応するフリーソフトで、現在作者のホームページからダウンロードできる。

 「深海魚フィルター」は、メールソフト「Becky!」に“ベイズ理論”を用いた学習型のスパムメールフィルターを追加できるプラグイン。別ソフトのインストールや難しい事前設定は不要なので、手軽に導入できるのが特長。また、作者があらかじめ学習させておいたスパム判定データが同梱されているので、導入直後から即座にスパムメールを振り分けられるのもうれしい。

 “ベイズ理論”とは、フリーのメールソフト「Thunderbird」や、迷惑メール対策のためのプロキシーサーバー「POPFile」などで採用されている確率論の一種。本プラグイン導入後にメールを受信すると、メール内の文字列を解析して、スパムメールかそうでないかの判定が行われる。このとき、判定結果に関わらずすべてのメールに対して本プラグイン独自の“X-DeepSeaFish”というヘッダーが付加される仕組み。

 スパムメールと判定されたメールには、“X-DeepSeaFish”ヘッダーの値に“spam”という文字列が設定され、信頼できるメールと判定されたメールヘッダーには、同じく“X-DeepSeaFish”ヘッダーの値に“safe”という文字列が設定される。この独自メールヘッダーをもとに「Becky!」で振り分け設定をしておけば、スパムメールだけを“ごみ箱”や専用フォルダに移動することが可能。

 また、スパムかどうか判定不可能だったメールに対しては、“X-DeepSeaFish”ヘッダーの値に“unclear”や“unknown”といった文字列が設定されるので、今後の判定精度を高めるために、「Becky!」のメール一覧の右クリックメニューからスパムかどうかを学習させておこう。

 編集部にて試用したところ、初回から高確率でスパムメールだけを振り分けることに成功した。また誤判定があったメールに対しては、一度学習させることで次回メール受信時に判定精度の向上を確認できた。


【著作権者】シーラカンス 氏
【対応OS】(編集部にてWindows XPで動作を確認)
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.02(06/07/13)

□シーラカンスソフト
http://homepage2.nifty.com/bill-gates/
□窓の杜 - Becky! Internet Mail
http://www.forest.impress.co.jp/lib/inet/mail/mailer/becky.html

(久保 望)




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