Google、デスクトップにミニツールを置ける「Google Desktop 4」のβ版を公開

アナログ時計や音楽プレイヤー、ファイルの完全削除ツールなどが用意されている

「Google Desktop 4」英語ベータ版

特定の項目を検索対象外にできる

　米Google Inc.は10日（現地時間）、同社製デスクトップ検索ソフトの最新版となる「Google Desktop 4」をベータ公開した。v4の主な変更点は、時計や音楽プレイヤーなどの各種ミニツールをデスクトップへ置けるようになったこと。Windows 2000/XPに対応するフリーソフトで、現在同社のホームページで英語版やフランス語版、イタリア語版など7言語版が公開されている。

　「Google Desktop 4」は、同ソフトがインストールされたPC内にあるさまざまなファイルを、素早く全文検索できるデスクトップ検索ソフト。タスクトレイに常駐し、PCの空き時間を利用して自動的にファイル情報のインデックスを更新する。また、デスクトップ右端のサイドバーで、新着メールやニュース、ToDoリスト、天気予報などの各種情報を表示可能。

　v3までは“パネル”と呼ばれていた情報表示用の部品が、v4では“Google Gadget”と呼称が改められ、サイドバー上のボタンクリックから呼び出せる画面より、新しい部品を簡単にダウンロードできるようになった。

　Google Gadgetには、アナログ時計や植木鉢などのアクセサリーや、音楽プレイヤーやタイマー、ファイル完全削除といった実用ツールなどに加え、Webカレンダーサービス“Google Calendar”やメッセンジャーソフト「Google Talk」など同社製ソフト・Webサービスと連携するためのツールも用意されている。また、同社が配布するAPIを利用して自作も行える。

　さらにGoogleアカウントをもっていれば、同一アカウントを登録した複数台のPC間で、たとえばToDoリストなどの情報を共有することも可能だ。もちろん、v3の“パネル”と同様に、Google Gadgetはドラッグ＆ドロップでデスクトップの好きな場所へ動かせ、またサイドバー内へ戻せる。

　検索機能に関しては、本ソフトのタスクトレイアイコンからインデックスの再作成が行えるようになったほか、デスクトップ検索で見つかった項目を削除して検索の対象外にする機能も搭載された。

　そのほか、複数PCをまとめてデスクトップ検索できる“Search Across Computers”機能をネットワーク管理者が一括して無効化する機能が、企業向けの「Google Desktop for Enterprise」だけでなく、個人向けの本ソフトにも追加されている。

【著作権者】Google Inc.
【対応OS】Windows 2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】4.2006.0509.1244-en-pb（英語ベータ版）（06/05/10）