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NEWS (06/02/24 11:20)

“iPod”連携に対応しm3uプレイリスト関連の脆弱性が修正された「Winamp」v5.2

指定条件で絞り込んだファイルやランダム選択したファイルを“iPod”へ一括転送

「Winamp」v5.2
「Winamp」v5.2
 
“iPod”内のメディアファイルを検索し、再生や削除を行える
“iPod”内のメディアファイルを検索し、再生や削除を行える
 Nullsoft, Inc.は23日(現地時間)、マルチメディアプレイヤー「Winamp」の最新版v5.2を公開した。Windows 98/Me/2000/XP/Server 2003に対応し、音楽CDをMP3形式でリッピングする機能などが省かれたフリーソフト版と、すべての機能を利用できる19.95米ドルのシェアウェアであるPro版が用意されている。現在Nullsoft, Inc.が運営する“Winamp.com”からダウンロードできる。

 前バージョンv5.13からの主な変更点は、“iPod”やクリエイティブメディア(株)製のポータブルメディアプレイヤー、Microsoftの“PlaysForSure”規格対応のメディアプレイヤーにファイルを転送したり、各プレイヤー内のメディアファイルを管理する機能が追加されたことや、m3u形式のプレイリストの読み込みに関する緊急度の高い脆弱性が修正されたこと。

 本ソフトで“iPod”転送などを行うには、まず“iPod”などをPCに接続してメディアライブラリ上の“Portable”カテゴリー内にデバイス名を表示する。接続後は、ローカルHDD上のアルバムや曲を選択してファイルを転送可能。また、“iPod”などに転送済みのメディアファイルをローカルHDD内のファイルと同様の操作で検索し、本ソフト上で再生したり削除できる。

 さらに、アーティスト名などの複数条件で絞り込み検索したメディアファイルを一括して転送する“Sync”機能や、“iPod”などの全容量に対する%で指定した容量分のファイルをランダムに選んで転送する“Autofill”機能を備えている。“Autofill”機能は実行するたびにメディアファイルを総入れ替えできるほか、ユーザーが各メディアファイルを評価する“Rate”機能で高い評価をつけたファイルを優先的に転送することが可能。

 また、2月15日前後にフランスのFrSIRTなど複数のセキュリティベンダーが発表した、m3u形式のプレイリストの読み込みに関する脆弱性が修正された。この脆弱性は、ファイル名や内容に特別な細工が施されたm3uファイルを開くとバッファ・オーバーフローが発生し、その結果任意のコマンドの実行などが行われるというもの。FrSIRTでは本脆弱性の緊急度を4段階のうち最高となる“Critical”に位置付けていた。

 そのほかの変更点は、Windowsのログオンユーザーごとにメディアライブラリやプレイリスト、スキンといった設定を個別に保存する機能などが追加されたこと。また、MIDI再生の設定を初期化すると、本ソフトを再起動するまで設定変更を行えなくなるといったさまざまな不具合が修正されている。さらにPro版では、“aacPlus”形式による音声のエンコードを、128kbpsを超えるビットレートで行えるようになった。


【著作権者】Nullsoft, Inc.
【対応OS】Windows 98/Me/2000/XP/Server 2003
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】5.2(06/02/23)

□WINAMP.COM | Winamp.com: Media Player, Skins, Plug-ins, Videos, Songs, Riffs, Jams, Grooves
http://www.winamp.com/
□FrSIRT Advisories - Nullsoft Winamp Playlist Handling Multiple Buffer Overflow Vulnerabilities / Exploit
http://www.frsirt.com/english/advisories/2006/0613

(中村 友次郎)




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