窓の杜Logo
バックナンバー
・ 2006年5月 ・
最終回:めも理、2年生に進級!? (06/05/15)
・ 2006年4月 ・
第152回:NTPサーバーと電話の時報 (06/04/24)
第151回:アプリケーションの強制終了とサッカーのレッドカード (06/04/17)
第150回:サードパーティと車の改造 (06/04/10)
第149回:送るメニューとスタントマン (06/04/03)
・ 2006年3月 ・
第148回:ダウンロードのレジュームと長編マンガの読書 (06/03/27)
第147回:プレイリストとお菓子のレシピ (06/03/20)
第146回:ホットスポットと宅配便 (06/03/13)
第145回:ファイルの関連付けと専門医 (06/03/06)
・ 2006年2月 ・
第144回:SpeedStepとめも理のマラソン (06/02/27)
第143回:CC、BCCとクラス会の案内状 (06/02/20)
第142回:トラックバックと掲載誌の贈呈 (06/02/13)
第141回:ブログと首相の記者会見 (06/02/06)
・ 2006年1月 ・
第140回:ハッシュ値と人間の指紋 (06/01/30)
第139回:ヒューリスティックエンジンと実験室 (06/01/23)
第138回:ネットバンキングとラーメンの出前 (06/01/16)
・ 2005年12月 ・
第137回:グループウェアと職員室 (05/12/19)
第136回:モーフィングとお餅 (05/12/12)
第135回:GIFアニメーションとパラパラマンガ (05/12/05)
・ 2005年11月 ・
第134回:アスキーアートとビーズ細工 (05/11/28)
第133回:相対パスと上の階 (05/11/21)
第132回:アドミニストレーターと賃貸マンションの管理人 (05/11/14)
第131回:デスクトップ検索と専属探偵 (05/11/07)
・ 2005年10月 ・
第130回:パターンファイルと犯罪捜査 (05/10/31)
第129回:仮想メモリとコインロッカー (05/10/24)
第128回:アフィリエイトと販売代理店 (05/10/17)
第127回:アカデミックパッケージと子供料金 (05/10/03)
・ 2005年9月 ・
第126回:ブルースクリーンと朝礼の貧血 (05/09/26)
第125回:スタンバイとビデオの一時停止 (05/09/12)
第124回:ソースコードとペーパークラフト (05/09/05)
・ 2005年8月 ・
第123回:WYSIWYGとレストラン入り口の食品サンプル (05/08/29)
第122回:NASと庭の納屋 (05/08/22)
第121回:アルゴリズムとプラモデルの組み立て説明書 (05/08/08)
第120回:ストリーミングと電話の問い合わせ (05/08/01)
・ 2005年7月 ・
第119回:RAWデータと映画の原作 (05/07/25)
第118回:OCRと教科書の朗読 (05/07/11)
第117回:ベリファイと時間割の確認 (05/07/04)
・ 2005年6月 ・
第116回:マルチモニターと机の合体 (05/06/27)
第115回:ポートと駅の北口 (05/06/20)
第114回:ポップアップと漫画のフキダシ (05/06/13)
第113回:SNSと同窓会のお知らせ (05/06/06)
・ 2005年5月 ・
第112回:代打のバッターと仮想プリンター (05/05/30)
第111回:ルアー釣りとフィッシング詐欺 (05/05/23)
第110回:楽器屋さんと統合アーカイバプロジェクト (05/05/16)
第109回:手抜き感想文とテンプレート (05/05/09)
・ 2005年4月 ・
第108回:ダンボール箱とメディア (05/04/25)
第107回:詰め込みメモとCSV形式 (05/04/18)
第106回:車の免許とタイムスタンプ (05/04/11)
第105回:借りっぱなしの本とWebブラウザーのキャッシュ (05/04/04)
・ 2005年3月 ・
第104回:クロスサイトスクリプティングとかご抜け詐欺 (05/03/28)
第103回:GREPとアンケート調査 (05/03/14)
第102回:タスクトレイと腕時計 (05/03/07)
・ 2005年2月 ・
第101回:QRコードと学校の下駄箱 (05/02/28)
第100回:100回記念企画 窓の杜編集部に行ってみよう!(実写版) (05/02/21)
第99回:ログと学級日誌 (05/02/14)
第98回:マウスジェスチャーと変身ヒーロー (05/02/07)
・ 2005年1月 ・
第97回:Webメールと美人秘書 (05/01/31)
第96回:ごみ箱のデータと学食の下膳台 (05/01/24)
第95回:IMEと執事と国語辞典 (05/01/17)
・ 2004年12月 ・
第94回:エンコード、デコードとカップラーメン (04/12/20)
第93回:ポリゴンとお風呂のタイル (04/12/13)
第92回:RSSと電車の吊り広告 (04/12/06)
・ 2004年11月 ・
第91回:ファイヤーウォールと空港の持ち物検査 (04/11/29)
第90回:スパイウェア、アドウェアと盗聴器 (04/11/22)
第89回:デフォルトとご飯の大盛り (04/11/15)
第88回:PDFと設計図 (04/11/08)
第87回:タブレットとスケッチブック (04/11/01)
・ 2004年10月 ・
第86回:IEコンポーネントとスポンジケーキ (04/10/25)
第85回:共有フォルダと部室の雑誌置き場 (04/10/18)
第84回:スキャンディスクとダムの検査 (04/10/04)
・ 2004年9月 ・
第83回:デバイスのドライバーと車の運転手 (04/09/27)
第82回:サービスパックと家のリフォーム (04/09/13)
第81回:FAQとトイレの張り紙 (04/09/06)
・ 2004年8月 ・
第80回:黒板消し落としとブラクラ (04/08/30)
第79回:予防接種とWindows Update (04/08/23)
第78回:十徳ナイフとファンクション・キー (04/08/09)
第77回:狐や狸と差出人詐称ウイルスメール (04/08/02)
・ 2004年7月 ・
第76回:穴埋め問題とオートコンプリート (04/07/26)
第75回:内線電話とLAN (04/07/12)
第74回:めも理の将棋とアンドゥー (04/07/05)
・ 2004年6月 ・
第73回:始業の準備とスタートアップ (04/06/28)
第72回:バリアフリーとアンチエイリアス (04/06/21)
第71回:太陽と月とRGBとCMYK (04/06/14)
第70回:カタカナ言葉と通信の暗号化 (04/06/07)
 

これ以前の連載一覧

【第118回】

OCRと教科書の朗読

(05/07/11)

めも理 窓太 めも理と窓太
登場人物紹介

 窓の杜高校、超パソコン部の部室。

 あらあら、めも理ちゃん。今日は雑誌を持って考え事をしています。

 一体、何をしようとしているのでしょうか?

古い雑誌

めも理  うーん、どういう意味なんだろう。

窓太  どうしたんですか、めも理ちゃん。何かまた分からない言葉でもありましたか?

めも理  あっ、いいところに来たわ窓太。“OCR”って何?
 古い雑誌の記事をパソコンに入力していたら、先輩が通りかかって『OCRを使うと早いよ』って言ったのよ。
 『そうですね、やっぱりOCRですよね』と答えておいたけど、さっぱり意味が分からなくて。

窓太  はあ、分からないことはその場で聞くようにして下さいよ。

めも理  で、OCRって何なの?

窓太  OCRは教科書の朗読のようなものです。

めも理  教科書の朗読?

窓太  そうです。ぽかんとした顔をしていますね。それじゃあ、少し説明することにしましょう。


OCR

4コマまんが
めも理と窓太の4コマまんが
「OCRと教科書の朗読」

窓太  さて、めも理ちゃん。教室で教科書を朗読するときはどういうときですか?

めも理  そうね。先生に当てられて、ここを読みなさいと言われたときかしら。

窓太  そうですよね。実はOCRも同じようなものなのです。

めも理  えっ、OCRって生徒の1人だったんだ!

窓太  何を言っているんですか。パソコンの話をしているんですから、そんなわけはないでしょう。
 OCRは、パソコンに『ここを読みなさい』と命令し、本などを読ませるアプリケーションです。

めも理  本などを読ませるアプリケーション?

窓太  そうです。OCRとは、“オプティカル・キャラクター・リーダー”の略です。日本語に訳すと“光学式文字読取装置”になります。

めも理  光学式文字読取装置?

窓太  そうです。もともとは紙に書かれた活字を読み取る装置だったのですが、今ではOCRと言えば、スキャナーと組み合わせて使うアプリケーションのことを指します。
 OCRは、紙に書かれた活字をスキャナーで読み取ったあと、テキストに変換してくれるアプリケーションです。
 本や雑誌、新聞を読ませたり、名刺から名前や住所などを読み取らせることができますよ。

めも理  うわ、それは便利そうなアプリケーションね。

窓太  ええ、とっても便利ですよ。スキャナーを使って、どんどん活字をパソコンに取り込んでいけますからね。
 先輩は、部室のスキャナーとOCRを使って、本の活字を読み取ればいいよと言ったのですよ。

めも理  なるほどね。
 それじゃあ、OCRを使えば、どんな文字もあっという間に読み取ってくれるの?

窓太  さすがにどんな文字でもというわけにはいきません。
 OCRはもともと、印刷された活字を読み取るように作られていますから。

めも理  印刷された活字と、手書きの文字とでは何か違いがあるの?

窓太  ええ、もちろんあります。
 活字は手書きの文字と違い癖がなく、線や角がはっきりしています。
 それに対して手書きの文字は、人それぞれの癖があり、線や角の書き方が違います。
 だから、OCRは手書きの文字を読み取るのは苦手なのです。でも、最近は技術が進歩してきたから、うまく読み取れるものもありますよ。

めも理  OCRも万能ではないのね。

窓太  ええ、そうです。手書きを読み取るのが苦手なだけではありません。活字であっても、ときどき間違って文字を認識することがあります。たとえば、“一(漢字のイチ)”と“ー(音引き)”などのように人間も見間違う文字は、OCRも間違えることが多いです。

めも理  えっ、そんなときはどうすればいいの?

窓太   そういう場合は、手作業で直す必要があります。多くの場合、読み取った文字がどの文字であるのか候補が表示されて、そのなかから適切な言葉を選択することになります。
 これは教科書の朗読で、生徒が間違って読んだときに先生が訂正するのと同じですね。

めも理  なるほど。

窓太  紙に印刷されている情報をパソコンに取り込む際には、OCRを使うと入力の手間が省けるので便利ですよ。
 さらにテキスト読み上げ機能と連動して、実際に音声で読み上げてくれる場合もあったりします。
 OCRとスキャナーの組み合わせで文字を読み取らせるのは、とっても便利な機能なので覚えておくていいですよ。

めも理  分かったわ。覚えておくわ!


朗読

めも理  OCRって便利だと思うんだけどな。

窓太  どうしたのですか、めも理ちゃん。何かあったのですか?

めも理  今日先生に提案したのよ。
 生徒に朗読させるのではなく、OCRで教科書を読み取って、読み上げソフトで朗読させたほうが楽だと思いますと。
 そうしたら廊下に立たされて、昼休み中、教科書の朗読をさせられたのよ。
 なぜ、便利なOCRを理解してくれないんだろう。

窓太  えー、めも理ちゃん。それじゃあ、全然勉強にならないからですよ。
 はあぁ、めも理ちゃんの頭の悪さには毎回困ります。


今回出てきた用語の解説

【OCR】 もともとの意味は、オプティカル・キャラクター・リーダー(光学式文字読取装置)の略。現在は、紙に書かれた活字をスキャナーで読み取ったあとに、テキストへ変換してくれるアプリケーションを指すことが多い。

クロノス・クラウン:柳井 政和




トップページへ
めも理と窓太のパソコン講座 INDEX へ
Copyright ©2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.
編集部への連絡は お問い合わせはこちらをクリック まで