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NEWS (05/05/20 16:35)

「Outlook」v97~2003に記載と異なるURLへリンクしたメールを作成できる脆弱性

パッチ提供などはないため、メール受信者側での対応が必要

作成されたHTMLメールのソース
作成されたHTMLメールのソース
 米国のセキュリティ情報企業SecurityFocusは18日(現地時間)、マイクロソフト製メールソフト「Outlook」v97~2003に、記載URLとは別のURLへリンクを張ったHTMLメールを作成できてしまう脆弱性が発見されたと公表した。現在のところ対策用のパッチなどは公開されていないため、メール受信者側での対策が必要だ。

 SecurityFocusによれば、本脆弱性の対象となる「Outlook」は、v97/98/2000(SR1/SP2/SP3を含む)/2002(SP1/SP2/SP3、Office XP同梱版も含む)/2003。本脆弱性を利用して作成されたHTMLメールのソースは、たとえば“<a href="http://example.com/">http://www.forest.impress.co.jp/</a>”のようになっており、記載上はサイト“http://www.forest.impress.co.jp/”へリンクが張られているように見えるが、実際にリンクをクリックすると、サイト“http://example.com/”が閲覧できるというもの。対策パッチが公開されていない現在は、HTMLメール上のリンクをクリックする際はHTMLソースを確認するといった、メール受信者側での対策が得策と言えるだろう。


□SecurityFocus HOME Vulns Info: Microsoft Outlook HTML Email URI Spoofing Vulnerab
http://www.securityfocus.com/bid/13677/

(岩崎 綾)




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