インターネット上で公開されているゲームは、大手メーカーが制作・販売している大作から、個人が趣味で制作しているものまで、ジャンルや価格を問わず、さまざまなものが存在している。しかし、インターネット上で公開されるゲームの数が多すぎるため、どんな作品が存在し、どの作品が本当に面白いのか判断できずに困っている人も多いだろう。そこで“週末ゲーム”では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから選び抜いた良作を紹介していく。今回は、相手よりも先にブロックを揃えて勝利を目指すパズルゲーム「ブロックストーリー」を紹介しよう。

縦、横、斜めのいずれか1列にブロックを4つ並べれば勝利だ

特殊な対戦ルールが設定が設定される場合もある。右下の表示に注目だ

　「ブロックストーリー」は、五目並べのようなルールで敵と戦い勝利を目指す対戦型のパズルゲーム。眠りから目覚めた主人公“レオ”は、なぜか謎の空間にいた。学校の皆勤賞を逃さないために、その世界から脱出を試みる……というのが主なストーリー。スタート直後は、画面を真上から見下ろした洞窟のような2Dフィールド内で主人公を操作し、出口を目指して進んでいく。フィールド内には敵が待ち構えており、接触するとブロックを置く長方形のフィールドを正面から見た画面に切り替わり、パズル対戦がスタートする。パズル対戦では、先手と後手に分かれて、横7マス×縦5マスのフィールド上で正方形のブロックを下側から積み上げるように1個ずつ置いていく。そして、相手より先に縦、横、斜めのいずれか1方向に4つのブロックを並べると勝利となる。敵が4つのブロックを並べると負けとなり、コンテニューを拒否するとゲームオーバーだ。

　操作は、カーソルキーでフィールド上の“レオ”の移動や、パズル対戦でブロックを置くカーソルの移動、［Enter］キー、スペースキー、［Z］キーでブロックの設置や項目の決定ができ、［Esc］キーで呼び出すメニュー画面でゲームデータの保存などが行える。また、パズル対戦中に［Shift］キーを押すと、フィールド上のマスに沿って罫線（グリッド）を表示することが可能だ。

　両者ともにブロックを4つ並べられないときは、後手が勝利になる。また対戦相手によって、隣接する場所にしかブロックを置くことができない“飛び置き禁止”や、“グリッド表示禁止”、1手の制限時間が10秒になるなど、特殊な対戦ルールが設定される場合もある。ブロックを並べるときは特定のパターンに持ち込むのではなく、さまざまなルールに対応できる並べ方を身につけるとよいだろう。

敵と接触すると自動的にパズル対戦がスタートする

　クリアするためのコツは、3つのブロックが並んだときに、次のブロックを2カ所のうちどちらかに置けば勝利できるという状況を作り出すこと。しかし、2方向にブロックを置く場所を確保しつつ3つのブロックをそろえることは非常に難しいので、まずは斜めの配置に気を配りながら並べていくとよいだろう。筆者がプレイした感覚では、相手のブロックに対して斜めへジグザグにブロックを積む戦法が、相手のクリアを阻止しながら自分のブロックを4つ並べることができるので、最も有効だと感じた。もちろん、斜めに並べるだけではワンパターンになるので、横や縦にもある程度ブロックを置いて相手を牽制することも忘れないようにしよう。

　本ゲームは、シンプルなパズルゲームだけに相手に負けると無性にくやしい。というのも、負けの原因が自分の単純な見落としにあるため、情けないような腹立たしいような気分になるのだ。また、コンピュータの思考時間が短く、テンポよくゲームを進められる点もうれしいところ。さらに、順調に進めば1時間程度でクリアできる手軽さも魅力だ。単純なルールで熱く盛り上がりたいゲームをやりたい人には、ぜひオススメしたい。

負けると再戦するか聞いてくる。“いいえ”にするとゲームオーバーだ		謎の世界に迷い込んだ主人公。無事に脱出できるか!?

【著作権者】八幡台松　氏
【対応OS】（編集部にてWindows XPで動作を確認）
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.01（04/07/28）
【ファイルサイズ】1.3MB

□ゲーム攻略・裏技
http://www.matukin.com/

（芹澤 正芳）