「Microsoft Office Word 2003 SP1」

　マイクロソフト（株）は28日、同社製オフィス統合環境「Microsoft Office 2003 Editions」（以下、Office 2003）で初のメジャーアップデートとなるService Pack1の提供を開始した。今年1月に米Microsoftが、SP1の公開は6月下旬と発表していたことからすると、予定より約1ヶ月遅れでの公開となる。現在、同社Webサイトからアップデートプログラムを無償でダウンロード可能。なお、本アップデートプログラムは「Office 2003」だけでなく、“Microsoft Office System”を構成する各アプリケーションにも適用可能で、「OneNote 2003」「Visio 2003」「Project 2003」には単体のアップデートプログラムも提供される。

　今回公開されたSP1では、今まで個別に提供されたセキュリティ修正プログラム全てが適用されるほか、「OneNote 2003」と「InfoPath 2003」に関してはユーザーからの意見をもとに新機能が追加される。「OneNote 2003」には、Pocket PCや「Office 2003」と連携したり、動画・静止画をキャプチャーしメモとして記録できる機能が追加される。また「InfoPath 2003」では、デジタル署名や印刷機能が強化されたほか、「Visual Studio .NET 2003」で開発したスクリプトを組み込むことが可能となっている。

　なお、本アップデートプログラムは同社のWebサイト“Office Online”上でオンラインアップデートを実行すれば昨日27日の時点でダウンロード可能な状態となっていた。この件に関して同社に問い合わせたところ、アップデートプログラムの管理は米Microsoftが行っていたため、時差の関係で正式アナウンスよりも前に公開される形になったという。なお、アップデートプログラムの内容は昨日から変更されていないため、昨日アップデートプログラムをインストールした人は新たにダウンロードする必要はない。

□Microsoft Office - ホーム
http://www.microsoft.com/japan/office/default.mspx
□「Microsoft(R) Office 2003 Service Pack 1」日本語版 7月28日（水）より提供開始
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=1997
□842532 - Office 2003 Service Pack 1 について
http://support.microsoft.com/?kbid=842532
□Microsoft Office Online ホーム ページ
http://office.microsoft.com/

（中井 浩晶）