NEWS （04/04/23）

「TMPGEnc 3.0 XPress」v3.0.2.19 体験版

　（株）ペガシスは22日、定番ビデオエンコーダーの最新版「TMPGEnc 3.0 XPress」v3.0.2.19 体験版を公開した。Windows 2000/XPに対応する体験版フリーソフトで、試用期間が14日であるほか、作業手順の保存機能や、複数のエンコード処理を一括で行う「バッチエンコードツール」が非搭載であるなどの制限がある。現在同社のホームページからダウンロード可能。なお、動作にはDirectX 8以降のほか、「Windows Media Player 9」が必要。また、製品版のアーカイブも同ページからダウンロードできるが、製品版の起動には同社のホームページなどで購入できる5,980円（税込み）のライセンスキーが必要。

　「TMPGEnc 3.0 XPress」は、MPEG-1/2、AVI、WMV、Quick Timeといった各種形式の動画を、MPEG-1/2、AVI、WMV形式にエンコードできるソフト。DVD規格のMPEG-2形式ファイルを手軽に作成でき、作成したMPEG-2ファイルは、同社製「TMPGEnc DVD Author」などのDVDオーサリングソフトでDVDライティングできる。

DVD1枚に最大10時間程度の動画を収録できるという“XDVD”形式

　「TMPGEnc Plus 2.5」からの主な変更点は、WMVファイルが入出力可能になったほか、DVD規格を同社が独自に拡張した“XDVD”形式に対応したこと。XDVD形式とは、DVD規格で最大18フレームと定められている動画のデータ単位“GOP”を、60フレーム以上に拡張したMPEG-2フォーマット。データサイズの大きい基準フレームを少なくすることで、通常のMPEG-2動画より長時間・高画質な動画を作成する仕組み。DVD1枚分に当たる4.7GBに最大10時間程度収録できるという。

　ただし、XDVD形式のMPEG-2ファイルはDVD規格に適合しないため、再生できないDVDプレイヤーも当然ながら存在する。自分の環境で再生できるかどうか、あらかじめ同社ホームページの互換リストを確認しておくとよい。

一新されたユーザーインターフェイス

　もう1つの大きな変更点として、ユーザーインターフェイスが「TMPGEnc DVD Author」と同様の対話形式に変更されたことが挙げられる。入力設定、出力設定、エンコードと、段階ごとに画面が分けられており、1ステップずつ必要項目を設定していけば、ファイル登録からカット編集、インターレース解除やノイズ除去、音量調整などのフィルター設定、出力形式の選択やビットレート設定、そしてエンコードまで完了する。

　MPEG映像と音声のエンコードエンジンも更新され、画質・音質が向上した。映像のエンコードエンジンは、Intel製CPUで利用できるマルチメディア拡張セット“SSE3”にも対応。また編集機能も強化され、プレビュー表示のシーク速度などが向上している。

　そのほか、同社製の機能拡張プラグイン「TMPGEnc Sound Plug-in AC-3」をインストールすることで、家庭用DVDレコーダーなどで利用されているドルビーデジタル音声のエンコード・デコードが可能。

【著作権者】（株）ペガシス
【対応OS】Windows 2000/XP
【ソフト種別】体験版フリーソフト（製品版はダウンロード販売 5,980円（税込み））
【バージョン】3.0.2.19（04/04/22）

□株式会社ぺガシス：TMPGEnc 3.0 XPress
http://www.pegasys-inc.com/ja/product/te3xp.html
□株式会社ぺガシス：ＸＤＶＤ再生互換リスト
http://www.pegasys-inc.com/ja/product/xdvd.html
□PEGASYS Inc.
http://www.pegasys-inc.com/
□窓の杜 - TMPGEnc DVD Author
http://www.forest.impress.co.jp/lib/pic/video/vdoathr/tmpgencdvd.html
□窓の杜 - 【Release NEWS】ペガシス、「TMPGEnc DVD Author」用のAC-3音声対応化プラグインをリリース
http://www.forest.impress.co.jp/article/2003/12/11/tmpgencawithac3.html

（石川 敬峰）