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VSTプラグインに対応するフリーの非破壊サウンド編集ソフト「Audacity」

音声出力レベル波形のほか、スペクトラムグラフや周波数分布図も表示可能

（04/03/12）

「Audacity」v1.2.0

　VSTプラグインに対応するフリーの非破壊サウンド編集ソフト「Audacity」v1.2.0が、1日に公開された。Windows 98/Me/NT 4.0/2000/XPに対応するフリーソフトで、現在作者のホームページからダウンロードできる。なお、本ソフトでVSTプラグインを利用するには、同作者ページで公開されている専用プラグイン「VST Enabler」もインストールする必要がある。

　「Audacity」は、VSTプラグインに対応するフリーの非破壊サウンド編集ソフト。非破壊編集により処理が速く、音声の切り出しやエフェクト処理といった編集内容のアンドゥ・リドゥを無制限に行えることが特長。WAVE/Ogg Vorbis/AIFF形式の音声ファイルを読み書きすることができ、MP3エンコーダー「LAME」をインストールすることでMP3ファイルにも対応する。音声ファイルはドラッグ＆ドロップで複数同時に読み込むことができ、複数トラックの同時再生や指定トラックのみの再生も可能。また本ソフトには、リバーブやノイズ除去といった19種類のエフェクトがあらかじめ内蔵されており、エフェクトのパラメータを指定する際に処理後の音声をあらかじめ視聴できる。さらに、LADSPA（Linux Audio Developer's Simple Plugin API）やNyquistプラグインに対応するうえ、同作者ページで公開されている専用プラグイン「VST Enabler」をインストールすることで、VSTプラグインが利用できるようになる。

　そのほか、波形画面ではマウスドラッグでエンベロープを調整したり、グラフ表示を音声出力レベル波形やスペクトラムグラフ、周波数分布図の3種類で切り替えることも可能。基本的なサウンド編集機能を搭載しているうえ、VSTプラグインや非破壊編集に対応するサウンド編集ソフトを無料で利用できるのはありがたい。

【著作権者】Dominic Mazzoni　氏
【対応OS】Windows 98/Me/NT 4.0/2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.2.0（04/03/01）

□Audacity
http://audacity.sourceforge.net/
□LAME Ain't an MP3 Encoder
http://lame.sourceforge.net/

（中井 浩晶）