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Release NEWS

Nullsoft、同社製メディアプレイヤーの最新版「Winamp」v5.0をリリース

音楽CDのリッピング機能とCD-Rライティング機能などが追加された

（03/12/17）

「Winamp」v5.0

　Nullsoft, Inc.は、同社製のメディアプレイヤー「Winamp」の最新版であるv5.0をリリースした。Windows 98/2000/XP/Server 2003に対応するソフトで、フリーソフトとして利用できるStandard版を現在同社のWebサイトからダウンロードできる。なおStandard版に搭載されている、音楽CDのリッピング機能とCD-Rライティング機能が強化されたPro版が、14.95ドルのシェアウェアとして販売される予定。Pro版では、MP3形式でのリッピングが可能となるほか、Standard版に存在するリッピング・ライティング機能の速度制限が解除されるという。

　今回公開されたv5.0では、音楽CDの曲データをAAC形式ファイルにリッピングする機能、AAC/MP3形式などの音声ファイルを使って音楽CDを作成するCD-Rライティング機能などが追加された。また、アーティスト名やアルバム名などから音声・映像ファイルなどを絞り込み検索できる本ソフト独自のデータベース“Media Library”が強化され、ファイルごとに5段階の評価をつける機能や、指定フォルダ内に追加されたファイルを自動的にデータベースへ登録する機能などが追加されたほか、曲のタイトル、アーティスト名、アルバム名、演奏時間、トラック番号といった情報をカラム単位で区切って表示できるようになった。さらに標準のユーザーインターフェイスにおいて、［File］や［Play］といったメニューが本ソフトの各ウィンドウ上側に表示されるよう仕様が変更された。

　「Winamp」は、1998年9月に公開されたv2.0でMP3プレイヤーの定番の地位を確立し、v2.80まで順風満帆にバージョンアップした後、ユーザーインターフェイスの改良や動画再生機能などを追加したv3.0が2002年8月に公開された。しかしv3.0は、v2.80と比べて動作が非常に重いという理由でユーザーに不人気だったため、v3.xシリーズだけではなく旧来のv2.xシリーズも同時に提供され続けただけではなく、2003年4月には動画再生機能を搭載したv2.90が公開されるなど、両シリーズは迷走していた。しかしv5.0の公開とともに、v3.xシリーズだけではなく、定評のあったv2.xシリーズの公開も終了した模様だ。これらのことから、v5.0は機能的にはv3.xシリーズの後継ソフトとして作成されているが、v3.xシリーズの公開後もv2.xシリーズを使い続けていたユーザーにも受け入れられるよう、v3.xシリーズからの単純な引き継ぎ番号であるv4.xを欠番とし、“2＋3”の意味も込めてv5.xシリーズを公開したことがうかがい知れる。

【著作権者】Nullsoft, Inc.
【対応OS】Windows 98/2000/XP/Server 2003
【ソフト種別】フリーソフト（Pro版はシェアウェア 14.95ドル）
【バージョン】5.0

□WINAMP.COM | More fun than a fresh pair of Wonder Woman Underoos
http://www.winamp.com/
□窓の杜 - 【Release NEWS】Nullsoft、「Winamp」v2.xシリーズの最新版であるv2.90を公開
http://www.forest.impress.co.jp/article/2003/04/08/winamp290.html
□窓の杜 - 【NEWS】Nullsoft、“Winamp”シリーズの最新版である「Winamp3」v3.0の正式版を公開
http://www.forest.impress.co.jp/article/2002/08/09/winamp3.html

（竹元 克己）