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Webページをレイアウトそのままにスクラップできる「紙 Professional」v2.35

テキストと画像を1セットの“紙”として保管する仕組み

(03/11/12)

「紙 Professional」v2.35
「紙 Professional」v2.35
「紙 Professional」v2.35
 Webページのテキストや画像をレイアウトそのままに取り込めるスクラップソフト「紙 Professional」v2.35が、10月30日に公開された。Windows 98/Me/NT 4.0/2000/XPに対応するシェアウェアで、価格は2,500円。現在作者のホームページからダウンロードできる。

 「紙 Professional」は、Webページ上で範囲選択した部分のテキストと画像をレイアウトそのままに取り込み、フォルダに分類して保管できるスクラップソフト。Webブラウザーで閲覧しているWebページ上の任意部分を範囲選択した後、それらをIEや「Mozilla」からドラッグしたり、IEの右クリックメニューから[選択箇所を紙に取り込む]を実行すると、データを“紙”という単位で保管できる、“箱”と呼ばれるフォルダの一覧が表示されるので、好きな“箱”を選択すればスクラップ作業が完了する。テキストと画像を1セットの“紙”として保管する仕組みのため、たとえば取り込み元のURLが同じWebページを、更新前後で異なるデータとして別個の“紙”にスクラップできるのがうれしい。

 スクラップしたデータを閲覧するには、まず本ソフトのタスクトレイアイコンをクリックしたり、デスクトップアイコンをダブルクリックしてウィンドウを出現させよう。ウィンドウの中央ペインには“箱”の一覧、左ペインには“小箱”と呼ばれるサブフォルダや“紙”の名前一覧が表示され、選択した“紙”の内容を右ペインの内蔵ビューワーで表示できる。また、内蔵ビューワーの表示方式を変更することで、選択テキストのフォントサイズ変更やマーキングができるほか、HTMLソースを直接編集するといったことも行える。そのほか、データごとに0~7までの8段階で重要度を設定することもでき、重要度に応じて“紙”の名前が色分け表示される。任意の“紙”に“しおり”を設定すると、“紙”の名前がついた“しおり”が付箋紙のようにデスクトップ上に貼り付き、“しおり”をクリックすることで“紙”が開く。重要度や“しおり”の機能を活用すれば、“紙”の枚数が多くなっても目的のものを見つけやすいだろう。

 さらに、内容が空の“紙”を追加して任意のテキストを入力したり、“箱”のプロパティで“予定表として使う”を有効にすれば、日付名のついた“紙”を数カ月分まとめて生成するといったことも可能。なお、「一太郎」や「Microsoft Office」で作成したファイルや、PDFファイルなどを“紙”として登録することも可能だが、それらのファイルを内蔵ビューワーで表示するには、それぞれ「一太郎」「Microsoft Office」「Adobe Reader」といったソフトが別途必要となる。なお、「紙 Professional」は同作者製のフリーソフト「紙 2001」の上位版に相当する。「紙 2001」でもWebページをレイアウトそのままにスクラップすることはできるが、“小箱”の作成、HTML形式の“紙”のテキストマーキング、予定表機能の利用、PDFファイルなどの特殊な“紙”の登録が行えないといった機能差が設けられている。

【著作権者】洛西 一周 氏(販売元はユミルリンク(株))
【対応OS】Windows 98/Me/NT 4.0/2000/XP
【ソフト種別】シェアウェア 2,500円
【バージョン】2.35(03/10/30)

□洛西一周のホームページ
http://www.ki.rim.or.jp/~kami/
□窓の杜 - 【PickUP】Webページやテキストのスクラップと加工「紙 Professional」v2.02
http://www.forest.impress.co.jp/article/2002/04/08/kamipro.html
□窓の杜 - 紙 2001
http://www.forest.impress.co.jp/library/kami.html

(竹元 克己)


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