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Review NEWS

三国志を題材にして中国大陸の統一を目指すシミュレーション「三国動乱」

群雄割拠時代の君主となって富国強兵に取り組もう!

(03/09/02)

「三国動乱」v1.02
「三国動乱」v1.02
 三国志を題材にして中国大陸の統一を目指すシミュレーションゲーム「三国動乱」v1.02が公開された。Windows 98に対応する800円のシェアウェアで、編集部にてWindows 2000/XPでも動作することを確認した。現在ベクターのライブラリページからダウンロードできる。なお、シェアウェア未登録時にはデータのセーブとロードを行えないほか、ゲーム時間の3年目12月までしかプレイできないという試用制限が設けられている。

 「三国動乱」は、三国志を題材にして中国大陸の統一を目指すシミュレーションゲーム。具体的な年代や背景は同梱ドキュメントなどに記述されていないが、呂布を家臣にした董卓が洛陽に本拠を構え、洛陽の南西側にある漢中に劉焉、南側の南陽に袁術、南東側にある許昌に曹操、許昌の北東側で陳留を超えた先にある平原に劉備、それらの都市から長江を挟んで遙か南側にある長砂に孫堅が君主として君臨していることから、おそらく189年~191年頃の群雄割拠時代がゲームのモデルとなっている。プレイ開始時に君主として君臨している15人の中から自分の分身となる人物を1人選び、富国強兵路線で内政と軍事をバランスよく行いながら隣接する他国の都市を占領していき、最終的に全21都市を自国の支配下に置くことが目的だ。敵国に侵略されて志半ばで君主が倒されてしまうとゲームオーバーとなる。

 税収をアップするために自国領内における君主の影響力を増加させる“統治”、破壊工作などで壊された自国の城を修復する“城壁”、兵を雇って部隊を増やす“徴兵”、兵を強くする“訓練”といった4つの内政コマンドは、それぞれを実行するのか否かを月ごとに指定できる。その一方で、隣接する他国の都市を侵略する“戦争”、本拠を別の都市に変更する“移動”、他国と1年間だけ同盟を結ぶ“同盟”、在野の人材を発掘する“登用”、他国の都市に破壊工作を仕掛ける“工作”、何もせずに体力を回復させる“休養”といった戦略コマンドは、1カ月間に1度のみ実行できる。また、自軍の家臣自らが内政や軍事についての提案を進言してくる場合があり、その進言を採用すれば、通常の内政・軍事コマンドとは別枠で進言があったコマンドを実行することができる。ただし、“休養”以外の全てのコマンドは資金を消化しないと実行できないので、資金不足に陥らないように注意。

伏兵の計略が成功すると敵軍は“てんやわんや”の大騒ぎ
伏兵の計略が成功すると敵軍は“てんやわんや”の大騒ぎ
 内政コマンドと軍事コマンドで資金や兵力をある程度まで増強できたら、次は家臣の武将を大将・軍師・左将軍などに任命して敵国の都市へ攻め込もう。敵軍が迎撃してくれば野戦となり、野戦に勝利したり迎撃がなかった場合には籠城戦に突入する。野戦では、大将に新たな作戦を立案させて実行する“立案”、実行中の作戦を継続する“静観”という2種類のコマンドだけで、戦闘を行うことができる。自軍と敵軍が率いる部隊の陣形は刻々と変化するので、有利な状況では“静観”でもよいが、不利な状況では“立案”を選択して体勢の立て直しを試みたほうがよい。籠城戦では、城門を破壊して強制的に開門させる“城門”、兵糧攻めを行って城兵の士気を下げる“兵糧”、城壁を登って城兵を直接攻撃する“攻撃”、城主を説得して降伏させる“勧告”というコマンドを実行可能。城門の開門、城兵の全滅、城主の降伏のいずれかを達成すれば戦闘勝利となり、都市を占領できる。歴史シミュレーションの中では難度もそれほど高くないので、シミュレーション初心者の人にもオススメしたいゲームだ。

【著作権者】uik 氏
【対応OS】Windows 98(編集部にてWindows XPで動作確認)
【ソフト種別】シェアウェア 800円
【バージョン】1.02

□uik's_homepage
http://hp.vector.co.jp/authors/VA035139/
□三国動乱(Windows95/98/Me/ゲーム)
http://www.vector.co.jp/soft/win95/game/se292530.html

(竹元 克己)


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