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週末ゲーム

【第180回】

対戦シューティング&レースゲーム「RYMDRAKET」

独特なマウス操作で宇宙船を操る、無重力スペースシップバトル!

(03/08/22)

タイトル画面

 対戦型のシューティングゲームというのは、珍しいジャンルではないだろうか。日本でシューティングゲームといえば“スコアを競うもの”という感覚が根強く、対戦ゲームといえば、格闘ゲームやレースゲーム、パズルゲームが主流となっている。そこで今回は、希少価値が高い対戦型2Dシューティングゲーム「RYMDRAKET」を紹介しよう。

宇宙船の色は白、赤、青から選択可能。左のアイコンで武器を選択できる
宇宙船の色は白、赤、青から選択可能。左のアイコンで武器を選択できる

 「RYMDRAKET」は、宇宙空間や洞窟などのフィールド内で宇宙船を操作し、敵の宇宙船との戦闘やレースを楽しむことができる対戦型シューティング&レースゲーム。敵の宇宙船と戦う“Dog fight”モードと、マップ内に設置されたゲートランプを順番に周回してタイムアタックを楽しむ“Race”モードが用意されている。戦場となるマップは全部で10種類。障害物の少ない宇宙空間や迷路のような岩場が入り組む洞窟など、さまざまなマップが用意されている。“Dog fight”モードでは、12種類の中から選択した宇宙船に武器や移動装置などを装備し、コンピューターの操る宇宙船とバトルを行う。ルールは簡単で、通常弾や地雷などのサブウエポンで敵を攻撃して破壊するだけ。フィールド上のすべての敵を5回破壊すると勝利となり、逆に5回撃墜されると敗北となる。“Race”モードでは、敵の攻撃を避けながらマップ内に配置されている数カ所のゲートランプを通過してタイムを競う。ゲートランプは、マップ内の岩の間などに設置されており、緑色に光っているゲートを順番に通過してスタート地点のゲートに戻るとラップタイムが表示される。そして、マップ内のコースを3周走ると合計タイムが表示されてクリアとなる。

この画面で敵の強さや数、さらにルールとマップを選ぶ。“Hard”の敵はかなり強い
この画面で敵の強さやルール、マップなどを選ぶ。“Hard”の敵はかなり強い
 
ゲーム開始時の画面。画面右側の白いカーソルが自機だ
ゲーム開始時の画面。画面右側の白いカーソルが自機だ

 ゲームは“SHIP SETUP”画面で使用する宇宙船と武器などの装備や機体の色を、“MAP&BOTS”画面でゲームモード切り替えたり、残機数、マップなどを選択したらゲームスタート。操作はマウスのみで行い、左クリックで通常弾の発射、右クリックで加速前進、カーソル移動で船体を左右に旋回し、ホイールボタンを押すとサブウエポンを発射する。画面下側には、宇宙船の耐久力を示す“HULL”、通常弾の残数を示す“PRYMALLY”、サブウエポンの残数を示す“SECONDALLY”、そして推進燃料を示す“FULL”といったゲージが表示されている。“HULL”は攻撃を受けたり障害物に接触すると減少し、残り10%以下になると宇宙船の制御が不能となり爆発する。“PRYMALLY”“SECONDALLY”“FULL”は、それぞれ使用するごとに減少してゼロになると使用不能となる。だが、これらのゲージはマップ内の自陣に入ることで補給することが可能。ただし、補給中に攻撃されることもあるので、敵の攻撃を受けないタイミングを見計らって補給を行うとよいだろう。

 プレイのコツはとにかくマウスでの操作に慣れること。宇宙船は、まるで氷の上を車で走っているように速度に比例して慣性が大きく働くので、慣れるまでもどかしさを感じるかもしれない。だが、慣性の働く宇宙船の軌道やマウスの右クリックによる加速のタイミングを掴むと、その独特な挙動が楽しくなってくる。最初は慣性が働く宇宙船の動きが把握できず壁に激突してしまうことが多いので、操作に慣れるまでは壁に近づくと自動的にブレーキがかかるサブパーツ“SMART BREAK”を装備したり、移動速度が遅い大型の宇宙船を選択してプレイするとよいだろう。また選択した宇宙船のサイズによって装備を切り替えていくのも効果的だ。小型宇宙船を操作するときは運動性と回避能力を向上させる“BOOST”、中型宇宙船は自動追尾機能がついている“SMARTMINE”、大型宇宙船は耐久力を高める“SHIELD”といった具合に、宇宙船の特性に合わせて武器を組み合わせていこう。さらに、広いマップでは広範囲に爆発する“CRUSTER”、入り組んだ地形では浮遊機雷の“MINE”が効果を発揮するので、条件に応じて使い分けるとよい。

 ゲームシステムはシンプルだが、独特の操作感と補給タイミングを見計らう戦略性などがスパイスとなっており、かなり楽しめる。またグラフィックも、宇宙船の表面の質感などが丁寧に作り込まれており、SFアートに興味のある人は一見の価値があるだろう。なお、無料でプレイできるデモ版ではシングルプレイのみが可能で、マップも3つしか選択できない。製品版では、すべてのマップでプレイできるほか、オンライン対戦モードを楽しむことも可能だ。オフラインプレイでも充分楽しめるが、海外プレイヤーとの白熱した戦いを味わいたいという人は、製品版のオンライン対戦モードに挑戦してみよう。

レースモードでは左上にラップタイムが表示される。緑のランプの間を通過していくのだ   火力の高い大型宇宙船を選択することもできる。被弾しやすいので先手必勝でいこう
レースモードではラップタイムが表示される。緑のランプの間を通過していくのだ   火力の高い大型宇宙船を選択することもできる。被弾しやすいので先手必勝でいこう

【著作権者】OddGames
【対応OS】Windows 98/Me/2000/XP
【ソフト種別】デモ版(製品版はシェアウェア 18.95ドル)
【バージョン】0.92(03/06/25)(製品版はv1.02)
【ファイルサイズ】27.2MB

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http://oddgames.com/

(藤井 宏幸)


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