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Review NEWS

アポ取りと商品売り込みに日々頑張る新人の訪問販売員が主人公のRPG「訪販君」

月・水・金にアポを取り、火・木・土にご家庭を訪問する流れでゲームは進む

(03/08/19)

「訪販君」v1.0
「訪販君」v1.0
 日々、訪問のアポ取りと商品売り込みに頑張る新人の訪問販売員が主人公のRPG「訪販君」v1.0が、5日に公開された。Windowsに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 2000/XPで動作することを確認した。現在作者のホームページからダウンロードできる。なお、動作には「RPGツクール2000 RTP」が必要。

 「訪販君」は、ブロック崩し風ミニゲームで訪問のアポを取り、コマンド選択型のトークバトルで奥様方に学習教材を売り込んでいくという、一風変わったRPG。新人の訪問販売員が主人公で、“デモ力”などの能力を高めるアイテムをゲットしたり、先輩から“特技”を伝授してもらうなどしてトークの腕を磨いていき、1年間でできるだけ多く商品を販売するのが目的。月・水・金にアポを取り、火・木・土にご家庭を訪問する流れでゲームは進む。アポを取るには、会社の自席に着くと始まるブロック崩し風のミニゲームで、画面下端の主人公を左右に動かしてボールを打ち返し、画面内を動き回る白紙にボールを当てていけばよい。白紙1枚につきアポを1件ゲット可能だ。なお、1分間の制限時間内であれば何度ボールを落としてもミスにはならない。画面内には障害物の椅子や机のほか、多数の社員が歩き回っている。ボールを当てると、トークバトルの際に攻撃力となる“デモ力”など、主人公の4種類の能力を高めるアイテムをくれるありがたい社員がいる一方で、ボールをぶつけると主人公の能力を下げてしまう困った社員もいる。ミニゲーム中にスペースキーを押せば、強制的に主人公の頭上にボールを出現させることができるので、困った社員にボールが当たりそうになったらスペースキーを迷わず押して能力の低下を避けよう。  

 火・木・土曜日は、ファンタジーRPGにおける“戦闘”や“魔法”の替わりに“トーク”や“特技”といったコマンドを選んで売り込みを行い、奥様に商品への興味を抱かせるトークバトルを行う。画面は1人称視点で、主人公の売り込みで奥様が商品に興味を抱くと奥様の体力が減り、奥様の反論を受けると主人公の体力が減少する。主人公の体力がゼロになると、売り込み失敗で帰社することになる。“気力”を消費して商品を売り込む“特技”は“トーク”に比べて非常に強力なので、気力が続く限りは特技をどんどん使っていこう。奥様側の体力は非表示だが、“仲々良さそうね”や“本当に使うかしら”など、体力に応じて発するコメントが変化していくため、ある程度推察可能だ。奥様の体力をゼロにすると“クロージング”という締めの段階に移り、“情熱クロージング”“脅しクロージング”“泣き落としクロージング”“とにかく粘る”の4種類の選択肢から1つを選ぶ。選んだ種類が奥様の気分にそっていれば晴れて販売契約を結べるが、選択を誤ると奥様の気が変わって契約が不成立となってしまう。

 トークバトルでの奥様方の表示名はすべて“お母さん”だが、シルエットは何種類も用意されており、シルエットごとに手強さも変わる。複数件のアポをもっていれば、シルエットから強敵とわかる奥様は相手せずにすぐ辞去するのも手だ。はじめの数カ月は奥様方にまるで歯が立たず大変だが、社内の先輩などから特技をゲットし、“デモ力”を中心にアップさせていくことで、次第に契約が取れるようになるだろう。

ブロック崩し風ミニゲームでまず訪問のアポを取ろう   コマンド選択型のトークバトルで奥様方に学習教材を売り込んでいく
ブロック崩し風ミニゲームでまず訪問のアポを取ろう   コマンド選択型のトークバトルで奥様方に学習教材を売り込んでいく

【著作権者】ゲンダイ 氏
【対応OS】(編集部にてWindows 2000/XPで動作確認)
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.0(03/08/05)

□ゲンダイの庵
http://gendai-web.hp.infoseek.co.jp/

(石川 敬峰)


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