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Release NEWS

10~30%ほどデコード速度が高速化した「DivX Pro Manihi」Beta 1がリリース

エンコードに関するユーザーインターフェイスも一新されて分かりやすくなった

(03/07/28)

一新された設定ダイアログ
一新された設定ダイアログ
 
エンコード時に“Overlay dialog”ウィンドウが表示される
エンコード時に“Overlay dialog”ウィンドウが表示される
 
 米国カリフォルニア州サンディエゴ市のDivXNetworks, Inc.は26日(現地時間)、同社が開発したビデオコーデックの上位版「DivX Pro」を基盤とし、機能やユーザーインターフェイスを大幅に改善した開発途上版「DivX Pro Manihi」Beta 1をリリースした。Windows 98/Me/2000/XPに対応するベータ版フリーソフトで、現在同社の“DivX.com”サイトから無償でダウンロードできる。なお本ソフトは「DivX Pro」の登録ユーザーは無制限で利用でき、未登録ユーザーはインストール後30日間無償で試用することが可能。また、本ソフトはテスト目的で試用したユーザーからのフィードバックを求めたベータ版ソフトであるため、普段使用しているパソコンにはできるだけインストールしないほうがよいだろう。

 今回公開された「DivX Pro Manihi」Beta 1では、従来の「DivX Pro」を基盤としたうえで、機能やユーザーインターフェイスの大幅な改善が図られている。たとえば再生に関する改善は2種類あり、10~30%ほどデコード速度を高速化したほか、“postprocessing”エンコードされたデータをコマ落ちを起こさない程度の画質に自動調整してデコードできる“auto-postprocessing”機能が追加された。また、エンコードに関する設定ダイアログのデザインが一新され、従来のものよりも簡略化されて分かりやすくなった。さらに、エンコード時に解析中のデータの内容をフレーム単位で表す“Overlay dialog”ウィンドウが表示されるようになり、ビットレートの推移や画質劣化の尺度を縦棒グラフで表示したり、映像の動きを予想した結果であるベクターデータを動画に重ねて表示することが可能。そのほか、“Psychovisual”という心理視覚効果によるモデリング技術や、前後のI/Pフレームからの動きを予測して生成されるフレームである“B frame”などのアルゴリズムが改善された。

【著作権者】DivXNetworks, Inc.
【対応OS】Windows 98/Me/2000/XP
【ソフト種別】ベータ版フリーソフト
【バージョン】Beta 1(03/07/26)

□DivX.com: The Official Site of DivX Video
http://www.divx.com/
□窓の杜 - 【Release NEWS】「DivX Pro」v5.0.5 日本語版同梱の「Divx Pro Video Encorder Pack」が発表
http://www.forest.impress.co.jp/article/2003/06/23/divxprovep.html
□窓の杜 - 【Review NEWS】米DivXNetworks、謹製のDivXエンコードソフト「Dr. DivX」v1.0をリリース
http://www.forest.impress.co.jp/article/2003/05/23/drdivx.html
□窓の杜 - 【Review NEWS】“DivX”シリーズがv5.0.5にバージョンアップし、エンコードの不具合を修正
http://www.forest.impress.co.jp/article/2003/04/25/divx505.html

(竹元 克己)


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