窓の杜Logo

.
週末ゲーム

【第174回】

洞窟探索アクションゲーム「Legend Cave」

罠やモンスターだらけの迷宮を探索して“鳩の像”を持ち帰ろう

(03/06/20)

タイトル画面

 “宝探し”といえば、冒険心やロマンを無性にかき立ててくれる、映画やゲームの定番テーマのひとつだ。隠された財宝を求めて見知らぬ迷宮に分け入り、待ち受ける謎や仕掛けを知恵と経験でクリアしていく。財宝までの道のりが険しければ険しいほど、挑戦する楽しさは何倍にもふくれあがり、新しい場所にたどり着くたびに、どうやって先に進もうかと考えてワクワクするものだ。たとえ目的のお宝を手に入れても、無事に地上に帰り着くまで油断はできないのもお約束と言えるだろう。今回は、そんな危険と隣り合わせの宝探しをゲームの世界で気軽に楽しませてくれるアクションゲーム「Legend Cave」を紹介しよう。

4つの職業の中から1つを選択してスタート
4つの職業の中から1つを選択してスタート

 「Legend Cave」は、迷路のように入り組んだ洞窟を舞台にした横視点の2Dアクションゲーム。ファンタジーの世界を基盤にしており、戦乱に満ちた大地に平和を取り戻すため、人々の心に安らぎをもたらすアイテム“鳩の像”を求めて、罠と仕掛けとモンスターにあふれた“バララト洞窟”に挑むというストーリーだ。プレイヤーは、移動速度は遅いが攻撃力のある“戦士”、身体能力は他の職業に劣るものの、魔法書による強力な魔法攻撃を得意とする“魔導士”、敏捷な移動と投てきアイテムの扱いに優れる“盗賊”、オールマイティな能力を持ち、弓矢を最大限に使いこなす“狩人”の中から職業を1つ選び、巨大な洞窟を探索していく。洞窟の奥深くに眠る“鳩の像”を見つけ出し、洞窟の入口まで持ち帰るのがゲームの目的。マップは画面の端へ進むごとに表示が切り替わる方式で、上下左右に隣り合ったフィールドとは、通路やはしご、鍵のかかった扉、アイテムで壊せる壁などでつながっている。マップ自体の構造は固定だが、各フィールドに登場するモンスターや出現するアイテムはプレイするたびにランダムに配置が変わるので、何度挑戦し直しても新鮮な気持ちでプレイできるのが特長だ。

 ゲームをスタートすると、最初にキャラクターの性別と職業を選び、名前をつける。本作では、RPGのように経験値を貯めてキャラクターを成長させていくシステムを採用しており、性別や職業によって成長の仕方も異なってくる。操作は、左右のカーソルキーで移動、上キーでジャンプとなる。また、カーソルキーを下に入力するとキャラクターと重なった部分を調べることができ、マップ内に点在する石板の文字を読んだり、セーブポイントでセーブすることが可能だ。プレイヤーキャラクターは、戦士なら剣、盗賊ならナイフといったように、各職業ごとに扱い慣れた武器を最初から持っており、それ以外にマップ内で入手したアイテムを装備したり使用しながらプレイしていく。冒険の舞台となる“バララト洞窟”は、こけにびっしり覆われた“グリーンケブン”や、神聖な雰囲気の漂う“ラト遺跡”など、大きく5つのブロックに分かれた広大な迷宮で、それぞれのブロックごとにセーブポイントが用意されている。ただし、このセーブポイントを利用できるのはゲームを中断するときのみで、ゲームオーバーになってしまうと最初のキャラクターメイキングからやり直しとなってしまうため、慎重にプレイしていこう。

石版のヒントを頼り迷路のような洞窟内を進む
石版のヒントを頼り迷路のような洞窟内を進む

 ゲームクリアするためのポイントは、なんといってもアイテムの使い方だ。アイテムには“装備する”“使う”“投げる”という3つの使用方法があり、同じアイテムでも使用方法によって全く異なる効果を発揮するものが多い。たとえば“ミラー”というアイテムは、普通に使用するとその画面内にいるすべてのモンスターの名前とHPが分かり、モンスターに直接投げつけるとその1体の詳細なパラメーターを知ることができる。装備すると一部のモンスターが放つレーザーのような攻撃を、キャラクターの正面から受けた場合のみノーダメージで反射することが可能。このように、アイテムにはさまざまな使い道があるので、状況に応じて使い分けていくことが大切だ。また、魔法書やナイフ、弓矢といった攻撃アイテムは、職業によって威力が大きく異なる。アイテムは最大13個までしか持てないので、自分のキャラクターが得意とするアイテムを優先的にストックしておこう。

 軽快な操作感でサクッと楽しめる作品だが、お目当ての“鳩の像”を出現させるには前もっていくつかの重要アイテムを入手しておく必要があり、ただ闇雲に奥へ奥へと進むだけではクリアすることができない。しかも、“鳩の像”を手に入れたら、今度はスタート地点の洞窟入口まで無事に帰り着かなければならないのだ。筆者も石板のヒントを頼りに右往左往しているうちに、モンスターの餌食となって何度も最初からやり直しとなってしまった。ゲームオーバーになると、得点やプレイ時間だけでなく、洞窟内のどのエリアでどのモンスターに倒されたかなど、最期の状況がランキングとして表示されるのも面白い。これを利用して、クリア時の得点やタイムを競うといった楽しみ方もできそうだ。

剣や魔法書、弓矢など、さまざまな武器・アイテムが登場   奥へ進むほど手強いモンスターが待っている
剣や魔法書、弓矢など、さまざまな武器・アイテムが登場   奥へ進むほど手強いモンスターが待っている

【著作権者】BombalMen/TUT CCLUB
【対応OS】Windows 95以降(編集部にてWindows XPで動作を確認)
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.21(03/04/02)
【ファイルサイズ】1.84MB

□BombalMen's Homepage
http://cclub.cc.tut.ac.jp/~bm/

(肥田 明久)


トップページへ
週末ゲーム INDEXへ
Copyright (c) 2003 Impress Corporation All rights reserved.
編集部への連絡は mado-no-mori-info@impress.co.jp まで