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PCエミュレーター「VMware Workstation」のv4.0 Build 4460がリリース

ファイルやフォルダをドラッグ&ドロップでコピーできる機能などが追加

(03/04/09)

「VMware Workstation」v4.0 Build 4460
「VMware Workstation」v4.0 Build 4460
 米国カリフォルニア州パロアルト市のVMware, Inc.は7日(現地時間)、Windows上で別のWindowsやLinuxなどのOSを複数稼働できるPCエミュレーター「VMware Workstation」の最新正式版であるv4.0 Build 4460をリリースした。今回公開されたv4.0 Build 4460は、従来のv3シリーズにさまざまな機能が追加されたv4シリーズ初の正式版となる。Windows NT 4.0/2000/XPに対応するシェアウェアで、価格は299ドル。現在同社のWebサイトや窓の杜からダウンロードできる。

 「VMware Workstation」は、1つのWindowsマシンで別のWindowsやLinuxなど複数のOSを同時に稼働することができるPCエミュレーター。本ソフトを使えば、パソコンの中に仮想的なOS環境をソフトウェアで作成し、仮想パソコン上にMS-DOS、Windows 3.1/95/98/NT/2000/XP/2003 Serverのほか、Linux、FreeBSD、Netware 5/6といったさまざまなOSを動作させることが可能。もちろん、仮想パソコン上にインストールするOSは別途必要だが、複数のOSを同時に稼働させることや、ユーザーが作成中のソフトなどを各OS上で正常に動作するか否かを検証することが容易なので、プログラマーやシステムエンジニア向けのソフトとも言える。

ホスト&ゲスト間でドラッグ&ドロップによるファイルコピーに対応 ホスト側で仮想パソコンのネットワーク設定を変更する機能も追加された
ホスト&ゲスト間でドラッグ&ドロップによるファイルコピーに対応 ホスト側で仮想パソコンのネットワーク設定を変更する機能も追加された

 今回公開されたv4.0 Build 4460の主な変更点は、「VMware Workstation」を起動しているホスト側と、仮想パソコン上で動作しているゲスト側のOSが両方ともWindowsの場合に、ファイルやフォルダをドラッグ&ドロップでシームレスにコピーできる機能が追加されたこと。また、仮想パソコンの電源状態やハードディスクデータなどを記録する“スナップショット”機能を使えば、たとえば仮想パソコン上でソフトの動作検証を行った後に、ボタン1発で検証前の状態に戻すことができるようになった。そのほか、仮想パソコンをタブで切り替える機能やデバッグ機能、ホスト側で仮想パソコンのネットワーク設定を変更する機能が追加された。なお、仮想パソコン上でのサウンドとビデオに関するエミュレートの向上も図られたことで、より実践的なソフト検証が可能になったのはうれしい。

【著作権者】VMware, Inc.
【対応OS】Windows NT 4.0/2000/XP
【ソフト種別】シェアウェア 299ドル
【バージョン】4.0 Build 4460(03/04/07)

□VMware Enterprise-Class Virtualization Software
http://www.vmware.com/
□Version 4の新機能
http://www.vmware.com/jp/support/ws4/doc/whatsnew_ws.html
□窓の杜 - VMware
http://www.forest.impress.co.jp/library/vmware.html
□窓の杜 - 【NEWS】米VMware、PCエミュレーター「VMware Workstation」v3.0の正式版をリリース
http://www.forest.impress.co.jp/article/2001/11/05/vmwareworkstation.html

(竹元 克己)


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