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書式をつけてHTMLやRTFに出力できるアウトラインプロセッサー「Story Editor」

小説や脚本などを作成する際に、登場人物の情報を管理する機能をもつ

(03/01/21)

「Story Editor」v3.31
「Story Editor」v3.31
 書式をつけてHTMLやRTFに出力できるアウトラインプロセッサー「Story Editor」v3.31が、15日に公開された。Windows 95以降に対応するフリーソフトで、現在作者のホームページからダウンロードできる。

 「Story Editor」は、HTMLやRTF、階層付きテキストなど、様々な形式での出力が可能なアウトラインプロセッサー。画面は、左ペインにツリー表示、右ペインにエディター部分の2ペイン構成。通常のデータは“SEF”という独自形式のファイルに保存される。さらに本ソフトは、文字のフォントや色、サイズなどを自由に変更できるのでワープロソフトのように扱うことができるうえ、その書式情報を反映したままHTMLやRTF形式のファイルに出力ができるのが特長。これらの形式で出力する対象としては、左ペインのツリーから全項目、もしくは個々の項目ごとに選択するか、ある階層以下だけを選択することが可能。さらに、出力する際に項目ごとのタイトルに章番号を自動的に付与したり、RTF形式の場合はそのタイトルのフォントを指定することもできる。HTML形式で出力されたWebページはWebブラウザー上で左右にフレームで分割され、左フレームに項目のタイトルをツリー状に表示し、そこからリンクされた項目の内容を右フレームに表示するという構成なので、本ソフトの画面構成とほぼ同じイメージでの出力が可能。ヘルプや日記といった、左フレームに目次を表示しながら右フレームに本文を表示するようなページ構成に適している。

 アウトラインプロセッサーは、文章や文字列を階層で構造化された項目で管理しながら文書を作成するソフトだが、「Story Editor」はそれを利用して、小説や脚本などを執筆する時に登場人物の情報を管理できるという独特の機能を備えている。ツールバーから“キャラクタを挿入”というボタンを押すと、左ペインのツリー表示部に“名前”“性別”“年齢”などのツリー項目が自動的に作られ、それらの項目で登場人物の情報を個別に整理しておける。自動で作成される項目はカスタマイズが可能なので、物語の人物だけではなく、友人のメールアドレスを管理するアドレス帳として活用するのもいいだろう。

 このほかの機能として、ある一定の階層構造をテンプレートとして保管できる機能がある。通常は各項目を、階層をつけながら作っていくが、論文などで“章”の下位には“節”、さらに下位には“条”といったように、決まった階層構造を繰り返して作成する場合はなかなか面倒だ。テンプレート機能を使って構造をあらかじめ登録しておけば、ツールバーボタンを押すだけで階層構造を作成することができる。さらに、あるフォントとサイズ、色などの書式情報の組み合わせを見出しや強調語句など用に登録しておいて、簡単に書式を変換することも可能。また、正規表現を使った階層ごとの文字列検索・置換機能や、ドラッグ&ドロップでテキストファイルの内容を貼り付けたり、リンクする機能もある。このように、アウトラインプロセッサーとして、階層や順序を自由に組み替えてアイディアを練りながら文書を作成する使い方と、メモや情報などの文字列を階層で整理していくテキストデータベースとしての使い方の、どちらにも便利な機能が盛り込まれている。

【著作権者】CHEEBOW 氏
【対応OS】Windows 95/98/Me/NT 4.0/2000
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】3.31(03/01/15)

□WELCOME CHEEBOW'S HOMEPAGE LOGO
http://www.lares.dti.ne.jp/~cheebow/

(大場 亮)


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