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週末ゲーム

【第159回】

多人数参加型バトルアクション「Little Fighter 2」

二頭身キャラで戦うチョコマカ系バトルロワイアル

(03/01/17)

タイトル画面

 フリーゲームの作者は世界中に存在し、ネット上には世界各国のフリーゲーム作者が作った作品が公開されているが、そのほとんどは「日本語で遊べないから」という理由でプレイするのが億劫になってしまう人も多いだろう。たしかに言語の壁は厚く、ゲームのルールやアイテムの効果などを調べるために英語のドキュメントを読解しようという人は稀だろう。今回紹介する「Little Fighter 2」も海外のフリーゲームだが、こちらは日本でもよくあるタイプのアクションゲームなので、マニュアルを読むことなくサクッと楽しめるお手軽な作品だ。

ゲームモードとキャラクターを選んでプレイ開始
ゲームモードとキャラクターを選んでプレイ開始

 「Little Fighter 2」は、二頭身のキャラを使ってプレイする、多人数参加型のバトルアクションだ。キャラクターデザインはスーパーファミコン時代の「ファイナルファンタジー」に似た雰囲気で、海外の作品であるにもかかわらず、懐かしい雰囲気が漂っている。2Dのゲームなのでステージに奥行きはなく、キャラを上下左右に動かしながら、軸線に乗った相手に接近してパンチ攻撃をしたり、火の玉や氷といった各キャラ固有の遠隔攻撃をするのが基本。ネットワークプレイ機能も備わっており、最大8人のプレイヤーが協力して敵と戦う“ステージモード”のほか、2~8つのチームに分かれて戦う“バトルモード”、トーナメント形式で勝ち進む“チャンピオンモード”などが用意されている。

 ゲーム内では英語と中国語が併記されているが、[Fight!(開始)]といった具合にわかりやすい単語が使われているので、海外の作品であることを強く意識することなく気軽に楽しめると思う。ゲームモードと使用するキャラを選んだら、プレイ開始。キャラのステータスは、4人のチームの場合は4人分、8人でチームを組んだ場合は8人分のステータスがまとめて表示され、赤いゲージは体力、青いゲージはMPを示す。体力がゼロになると戦闘不能で脱落。MPは、これを消費して強力な必殺技を繰り出すことができる。

2チームに分かれてバトル。赤いゲージは体力、青いゲージはMP
2チームに分かれてバトル。赤いゲージは体力、青いゲージはMP

 強くなりたいなら、とにかく操作をマスターすることが第一だ。必殺技の出し方を覚えて確実に決めていきたい。キーボードよりも、やはりゲームパッドを使ったほうが遊びやすいと思う。キャラクターの選択も重要だろう。攻撃範囲が広いがMPの消費が激しいキャラ、目立った能力はないがHPを回復できるキャラ、戦闘中に身を隠すことができるキャラなど、それぞれに特殊な能力が備わっている。その中から自分に合ったキャラを選ぶのはもちろん、チームを組んで戦う場合は全体のバランスにも配慮したいところだ。

 一見、スーパーファミコン時代のゲームのようなデザインだが、全体のゲームバランスは秀逸で、驚くほど丁寧に作りこまれている。これだけたくさんキャラが登場するにもかかわらず、それぞれにキチンと個性があるところもスゴイ。唯一残念に感じたのは中国語、英語、フランス語、ドイツ語、果てはポルトガル語やスカンジナビア語のページがあるにもかかわらず、公式サイトに日本語のページがなかったこと。だが、そんな問題も気にせずに楽しむことができるので、是非、プレイしてほしい。

万里の長城など、さまざまなステージが用意されている   チームで戦う場合はNPCやアイテムを選ぶこともできる
万里の長城など、さまざまなステージが用意されている   チームで戦う場合はNPCやアイテムを選ぶこともできる

【著作権者】Starsky Wong 氏、Marti Wong 氏
【対応OS】(編集部にてWindows 2000で動作を確認)
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.9(02/09/27)
【ファイルサイズ】12.0MB

□Little Fighter 2 official homepage
http://littlefighter.com/

(三鷹 昭一郎)


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