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WebブラウザーやWYSIWYG型HTMLエディターなどのソフト群「Mozilla」v1.2

ページ内にあるリンクテキストの絞り込み検索ができる機能などが追加された

(02/11/28)

「Mozilla」v1.2で追加された“Type Ahead Find”機能
「Mozilla」v1.2で追加された
“Type Ahead Find”機能
 The Mozilla Organizationは26日(現地時間)、オープンソースで開発を進めているタブ型Webブラウザーやメールクライアント、WYSIWYG型HTMLエディターなどを含むインターネット関連ソフト群「Mozilla」のv1.2を公開した。今回の主な変更点は、ブラウザー画面上で文字を入力するだけで、現在表示しているWebページ内にあるリンクテキストの絞り込み検索ができる機能が追加されたこと。Windows 95/98/Me/NT/2000/XPに対応するフリーソフトで、現在「Mozilla」の公式サイトからダウンロードできる。ただし、同サイト上の記述によると、「Mozilla」のバイナリー版はテスト目的にのみ使用を限定しているため、ユーザーサポートは行わないとのこと。

 「Mozilla」は、オープンソースで開発を進めているインターネット関連ソフト群。タブ型Webブラウザーやメールクライアント、IRCクライアントのほか、Webブラウザーで表示させたときと同じデザインでWebページを表示し、ワープロ感覚でそのまま編集できるWYSIWYG型のHTMLエディターなどが含まれている。今回公開されたv1.2の主な変更点は、現在表示しているWebページ内にあるリンクテキストの絞り込み検索ができる“Type Ahead Find”機能が追加されたこと。任意のWebページを表示している際にブラウザー画面上で入力した文字列が、ブラウザー画面下側のステータスバーに表示される。このとき、Webページ内のリンクテキストに該当する文字列があると、その文字列にハイライトが入り、リンクにフォーカスが移るため、[Enter]キーを押してリンク先のURLを素早く開くことが可能。また、Webブラウザーの起動時に表示するスタートページに、複数のURLを登録したグループ1つを指定する機能が追加された。これにより、起動直後に複数のWebページをタブにより同時表示できるようになった。

 そのほか、<LINK>タグの属性“REL”で“prefetch”が定義されているWebコンテンツを先読みする機能も追加されている。たとえば、“index.html”ファイルのHTMLソースのヘッダー部分で<LINK REL="prefetch" href="bigimage.jpg">とタグを記述しておけば、ページ訪問者が「Mozilla」のWebブラウザーで“index.html”を表示した後にバックグラウンドで“bigimage.jpg”の先読みが行われ、ファイルが自動的にキャッシュとして保存される。訪問者がWebブラウザーで次に“bigimage.jpg”を表示しようとすると、すでに読み込み済みのキャッシュを利用して画像が表示されるという仕組みだ。すでに「Mozilla」には、<LINK>タグを使ってWebページの前後関係や目次などを定義しておけば、そのWebページを見たときに、手動巡回するためのナビゲーションバーをツールバー下側に表示するという機能が搭載されている。<LINK>タグに関する上記2つの機能は、現在のところIEではサポートされていないが、今後に期待したい。

【著作権者】The Mozilla Organization
【対応OS】Windows 95/98/Me/NT 4.0/2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.2(02/11/26)

□mozilla.org
http://www.mozilla.org/
□窓の杜 - 【NEWS】The Mozilla Organization、Webブラウザー「Mozilla」v1.1をリリース
http://www.forest.impress.co.jp/article/2002/08/27/mozilla11.html

(竹元 克己)


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